ドライブレコーダーの役割と機能
ドライブレコーダーの役割は?
ドライブレコーダーとは、運転中の映像・音声などを記録する車載装置(カメラ)のことです。フロントガラスに取り付け、車の前方や車内の映像を録画・保存します。主な用途に、交通事故やトラブルが起きた時の正確な状況把握があります。役割について詳しく見ていきましょう。
通常は交通事故が起きると、当事者の記憶や目撃者の証言などによって過失の割合が決まります。そのため事故処理に時間がかかり、業務に支障をきたしてしまうケースも多いです。ドライブレコーダーを設置していれば事故原因がハッキリとわかるため、事故処理がスムーズに進みます。
被害者・加害者の意見が食い違ったり、相手が嘘を言ったりすると、社員や自社が理不尽な不利益を被ることもあります。ドライブレコーダーには真実がしっかりと記録されているため、理不尽な要求をされることがありません。示談交渉の材料としても有効です。
トラブル時以外にも、ドライブレコーダーは運転教材として活躍します。ドライバーの運転を記録し、見返すことで、自身の運転を客観的に見つめられるためです。運転に自信があるベテランでも、事故に繋がる危険な運転をしていたことに気づくかもしれません。安全運転への意識を高めることができるでしょう。
ドライブレコーダーの機能について
近年のドライブレコーダーには、単に録画するだけでなく様々な機能がついています。どんな機能があるかご紹介しましょう。
人工衛星を利用した測位機能です。どのルートを何時何分にどのくらいの速度で走っていたのかを計測します。レコーダーの映像を見る際に、GoogleMAPと連携して走行記録を見ることも可能です。様々な角度から事故発生時の状況を検出できます。
運転していない間(エンジンを切った後)に録画を開始するモードです。駐車している間の当て逃げや、夜間のイタズラ・盗難対策になります。
フレームレートとは、1秒間に撮影されるコマ数(シャッターの数)のことです。30fps、60fpsなどと表記します。数字が大きいほど滑らかな映像になり、少ないとカクカクした映像になります。ただ、フレーム数が大きいとデータの容量が大きくなるため、バランスを考慮して選びましょう。
操作時に音声でガイダンスする機能です。操作時だけでなく、GPSの受信時やスピードを出し過ぎている時などにも音声で案内してくれます。
録画方法について
では、ドライブレコーダーはどうやって録画を行っているのでしょうか。一般的には「常時録画」と「イベント録画」の2つのタイプに分けられます。
その名の通り、走行中は常に録画しているタイプです。エンジンをかけると録画が始まります。電力の供給は、主にカーバッテリーなどです。もちろんメモリーには上限があるため、最新の数時間分が常に上書きされていきます。録画時間は内部メモリーやSDカードの容量によって、1~2時間から4時間、8時間など様々です。たとえば2時間連続記録設定の場合、3時間運転すれば最新の2時間が、1時間運転すれば前回運転分の1時間と今回運転分の1時間が記録されます。
衝突や急ブレーキなど、衝撃を感知した時に録画するタイプです。「衝撃感知」「Gセンサー録画」と呼ばれることもあります。事故などによる衝撃を受けると自動で加速度センサーが反応し、その数秒間の映像が記録されます。また、自分でボタンを操作して自由に録画するタイプもあります。
なお、常時録画モードとイベント録画モードの両方を備えたタイプもあります。この場合は事故後に数時間運転したとしても、事故時の映像は別のフォルダに記録されるため、データが上書きされずに済みます。
ドライブレコーダー NX-DR301W
ドライブレコーダーの導入は、万が一の時に会社や社員を守るために役立ちます。その他そもそも事故を起こさないよう安全意識を高めることができるので、公用車を持っている企業はぜひ導入を検討してみてください。