工具の通販モノタロウ ロックアウト ロックアウトとは

ロックアウトとは

ロックアウトとは労働災害を防ぐための安全対策で、第三者が機械や装置を稼働させないようにするシステムです。装置にあらかじめ鍵を付けておき、作業者以外の者が勝手に機械を操作できないようになっています。

ロックアウトの機能

ロックアウトは、機械や装置へと供給されているエネルギー源を作業者が施錠して遮断することで、誤操作や労働災害を防ぐためのシステムです。従業員1人につきキー1つを管理し、作業者以外の解除を防ぎます。アメリカではこのロックアウトが義務付けられており、日本でもニーズが高まっています。

労働環境で絶対に防がなければならないのが労働災害です。機械や装置を誰でも操作できる状態にすると、稼働させた際に被災する恐れがあります。この災害を防ぐために使われるのがロックアウトで、労働環境の安全性を確保するためには欠かせません。

労働安全の確保は労働安全衛生規則第107条に定められており、ここには表示板を取り付けて安全性を促がすとともに、ロックアウトを取り付けることも望ましいとされています。

表示板には永久寿命のタグを使用し、さまざまな環境でも劣化しないものを使うとよいでしょう。永久寿命の専用標識タグは、屋内外の使用はもちろんのこと、化学物質や紫外線の影響を受ける環境や、雨や露などの気象条件、研磨に耐えられるものがあります。 さらに新たな塗料の付着も防ぐことができ、もしペイントが付いても専用のリムーバーで落とせるのが特徴です。

規定

工場内の作業者を守るために、米国労働安全衛生局(OSHA)では、作業時のロックアウトを義務化しています。既定の内容は細かく定められており、たとえばOSHA規格29CFR 1910.147では、メンテナンス中のロックアウトも規定しています。 これは、機械や装置の修理・清掃中、誤操作により装置のスイッチが入り、作業者が危険に晒されてしまう危険性があるためです。

米国規格協会(ANSI)Z244.1の規定でも、米国規格としてロックアウトやタグアウトの規定が存在。さらに、JIS B 9700-2(ISO 12100-2)にも規定があり、保安や修理の際に動力供給を遮断する場合では、すべての遮断装置を確実に遮断または締めるよう定められています。

まとめ

ロックアウトは、労働環境における安全確保のために必要不可欠なシステムです。また、作業者一人ひとりが鍵を管理することで、必要な時以外は機械や装置を動作させないという意識も高めることにもつながります。 アメリカでは既に義務付けられていますが、日本でも、作業者の安全を確保しながら、機械や装置を第三者に動作させない鍵が必要となってくるでしょう。