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配線ダクトの種類と選び方

使用する電化製品が増えてくるとさまざまな電線やケーブルを接続する必要が出てきます。電線は露出していると接触などが原因で、簡単に断線などを起こしてしまうのです。このようなリスクを防ぐために用いられているのが配線ダクトですが、素材や使用条件によって種類が違います。今回は、配線ダクトの種類と選び方についてわかりやすく説明します。

配線ダクトとは

多くの電線を安全に整理するために用いられるのが配線ダクトです。不必要に露出された電線は他の電線やものと接触することで、思わぬ被害が生じることがあります。また、配線ダクトによってきちんと収納されていれば、メンテナンスや異常時の調査などでも迅速に対応することが可能なのです。

 

配線ダクトの種類と選び方

配線ダクトは、使用する場所や材質、色などによっても選ぶことができます。

使う場所で選ぶ

配線ダクトは、使用する場所で選ぶことができます。

屋外用エムケーダクト

屋外用エムケーダクト

ダクトレール

ダクトレール

 

配電盤

会社や店舗など大きな電力を使用する場所では、電力会社から直接電気が送られてきます。通常、キュービクルと呼ばれる変圧装置と実際に電気を動力に送る制御盤に分かれています。配電盤は屋外に設置されることが多いため、配線ダクトも耐水性が高く湿気に強いものを選ぶ必要があります。

分電盤

分電盤は、一般家庭など電気を使用するほとんどの施設に設けられているもので、各部屋などに電気を分配する機能を持っています。通常、分電盤はブレーカーの裏側に設置されていますが、古いアパートや家屋などでは屋外や土間のすみに設置されていることがあります。その場合は、やはり耐水性が高いものを選ぶ必要があるのです。

店舗照明

店舗のスポットライトなどでは、常に照らす場所や光源の色を変えるために配線ダクトを利用することがあります。ダクトレールとかライティングレール、トラックライトなどと呼ばれているものも配線ダクトの一種と考えられます。通常は室内で使用されますが、イベント内容によっては野外ステージやキャンプ場などで使用されることもあり、その場合は耐候性の高い配線ダクトを使用する必要があります。

 

材質で選ぶ

配線ダクトは目的に応じてさまざまな材質のものが用意されています。

ナイロン

ナイロン

66ナイロンなどで作られています。耐熱性に優れ強度もあるため多くの電子部品などに使用されている素材です。配線ダクトマウントなどに使用されます。


プラスチック

プラスチック

PPO(ポリフェニレンオキシド)などが使用されています。使用温度範囲が広く使用場所を選びません。製品によっては手で簡単に加工できるタイプも販売されています。また、一般的なPVCダクトより、20%程度軽量となります。


ポリプロピレン

ポリプロピレン

もっとも軽量な樹脂素材のひとつで、水に浮き、さらに水を吸収することもありません。非常に加工しやすく、食品保存容器のような固形物から服、カーペットとさまざまな用途に使用されています。ポリプロピレン製の配線ダクトには、自由に折り曲げ可能なタイプも用意されています。


塩ビ(PVC)

塩ビ(PVC)

よく目にする配管パイプ以外にも、カバンや食品包装材など幅広く利用されている素材が塩化ビニールです。引火温度391度ととても高い難燃性があり、酸やアルカリ、油といった化学製品に対しても高い耐性を持っています。屋外での耐用年数も50年以上と言われていて使用する場所を選ばない素材です。

 

色で選ぶ

家庭や店舗の照明器具として配線ダクトを利用する場合は、周囲の環境にあったカラーを選ぶことでコーディネイトを楽しむことができます。バーなどの暗い場所ではグレーなどの落ち着いたカラーを、リビングやアクセサリー売り場などでは、明るいホワイトなどを選ぶといいでしょう。

グレー

ホワイト

ブラック

チョコ

 

まとめ

配線ダクトは、複数の電線を安全に使用するために不可欠なアイテムです。使用する場所はもとより、目的や環境に応じて素材や色についても検討することで、より効果的な運用をすることが可能です。

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