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自転車タイヤの空気圧

自転車は、マウンテンバイク、軽快車、ロードバイクなどいくつかの車種に分類できます。さらに自転車の利用方法にも、街乗りからサイクリングなどの手軽なものから、長距離走行・自転車競技などまでさまざまな使い道があるものです。 車種や利用方法により、適正なタイヤ空気圧や点検のタイミングはそれぞれ異なっています。

空気圧とは

空気圧とは、タイヤに充填された空気の圧力の大きさを示す値です。適正な空気圧はタイヤの製品ごとに異なっており、タイヤの側面に指定空気圧(適正空気圧)の数値が表示されています。 ここで指示されている空気圧の数値は、その値で使用した時にタイヤの走行性能や安全性能が正しく発揮されることを意味するものです。指定空気圧を守ることでタイヤのパンクや過度の摩耗を防ぐことができ、適切な乗り心地で走行することができます。

空気圧の単位はタイヤメーカーによってさまざまで、bar、PSI、kPa、kgf/cm2などが使用されています。数値の表現方法もそれぞれ異なりますので、タイヤの指定空気圧を確認する際は単位を間違えないように注意してください。

空気圧の目安

指定空気圧の値はタイヤの製品ごとに異なりますが、車種による目安は次の通りです。

空気圧の目安
  • 自動車/バイク用…250kPa程度
  • マウンテンバイク用…200~380kPa程度
  • 軽快車用…735kPa程度
  • ロードバイク用…700~1050kPa程度

これらの値は目安であり、実際の指定空気圧は、自転車ではタイヤ本体、自動車では自動車に記載されています。タイヤ整備の際は個々の製品の指定する値をよく確認しておきましょう。

空気圧の調節

空気圧は、指定の範囲内であれば自由に調節して構いません。空気圧を高めに設定すればタイヤの転がりが軽くなり、走行スピードが出るようになります。反面、タイヤと地面の接する面積が小さくなるため、走行時の安定感は低くなります。

空気圧を低めに設定すれば、地面との接地面積が大きく、地面から伝わる振動をタイヤが吸収してくれるため柔軟な乗り心地になります。ただし、タイヤの転がりは重くなるため、走行スピードが出にくくなるのがデメリットです。 加えて、すぐに空気不足に陥るため、よりこまめなチェックが必要となります。また、適正空気圧の下限が表記されていない場合には、走行時にタイヤが変形しない程度を目安として調節を行ってください。 乗る人の体重が重い場合にはタイヤの空気圧を高く、反対に低い場合にはタイヤの空気圧を低く設定すると快適な走行感覚が得られるでしょう。

タイヤが示す適正範囲内での調節にとどまらず、さらに空気圧を上げたり下げたりしたい場合は、タイヤ自体を別の製品に取り替えることもひとつの手段です。

乗る人の乗り心地の好み、体重、走行する道の状況、天候などさまざまな条件によって最適な空気圧の値は変化します。適正空気圧の範囲内で色々と調節をして最適値を探りましょう。

空気圧の見方

タイヤの空気圧は、空気圧測定機能付きのエアポンプなどの専用機器を使用して測定します。これらの機器を使用すれば、目当ての空気圧になるよう調節しながら空気入れを行うことが可能です

ただし、一般的な街乗り自転車などのタイヤに使用されている英式バルブには空気圧の測定・調節機能がなく、空気圧を見ることができません。この場合には、エアチェックアダプターを用いて英式バルブを米式バルブに変換することで空気圧調節が可能になります。

空気圧のチェック

空気圧はタイヤの空気が抜けたと感じられた時だけでなく、日常的にこまめにチェックする必要があります。基本的に、軽快車やクロスバイク等では6日~1週間に1度、ロードバイク等は5日に1度、 ミニベロなどの小径のタイヤでは4日に1度を目安として、走行前に空気圧が適正範囲内に収まっているかどうかを確認しましょう。

まとめ

空気圧は、自転車の乗り心地や寿命に大きく影響を及ぼします。適切な範囲内で空気入れを行い、さらにこまめに点検を行うことで、常に適正な空気圧を保っておくようにしましょう。