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バーコードリーダー(スキャナー)の種類と選び方

小売店や百貨店などに陳列される商品にはバーコードが記載されています。それを読み取る機器がバーコードリーダー(スキャナー)。しかしバーコードの分類や読み取り方式などによって種類があるため、適切なものを選ばなくてはなりません。こちらでは、バーコードリーダー(スキャナー)の選定方法を解説します。

バーコードリーダー(スキャナー)とは

バーコードリーダー(スキャナー)とは、光学的にバーコードを検知する装置のこと。スーパーやコンビニなどの小売店の他、工場や倉庫の在庫管理、物流管理や受付管理などに幅広く活用されています。

そもそもバーコードは、太さの異なる黒いバーと白いスペースによって構成されているコード化されたデータです。この識別子にバーコードリーダー(スキャナー)の光源から光を照射することでデータを検知し、コンピューターが認識できるよう電気信号やキャラクタ(文字)に変換します。

バーコードから商品名や金額を読み取り、コンピューターからその商品のデータを引き出すことでレジ業務や在庫のチェック、消費者動向の把握などに活用するのが主な使用方法です。

一口にバーコードリーダー(スキャナー)と言っても、光学部品や読み取り方式、形状・大きさ、使い方などによって様々な種類があります。以下、選定方法を4つの観点からご紹介しましょう。

 

読み取るバーコードの種類から選ぶ

バーコードは世界で100種以上とも言われており、読み取りたいバーコードに合わせてリーダー(スキャナー)も選定する必要があります。バーコードは大きく「一次元」と「二次元」に分けられます。

一次元

一次元

一般的に使用されている、黒いバーと白いスペースで構成された線型のバーコードです。左から右に読むもので、多くの場合はチェックデジット(読み誤りがないか検証するために算出された、バーコードの最後に付加される数字)があります。データ量が少ないため、読み取り速度が速い点が特長。また誤読しにくい点もメリットです。

例)

JAN/EAN
JAN/EAN

JANは世界共通の最も一般的なバーコードで、主に小売店などで使用されます。構成は13桁もしくは8桁の、0~9の数字。JANは日本国内の呼び方であり、国際的にはEAN、アメリカ・カナダではUPCと呼ばれます。


Code39
Code39

数字と記号、アルファベット、スタート・ストップコードを組み合わせたバーコードです。桁数は可変。品番管理などにも適しているため、自動車産業など工業用に主に使用されます。


Codabar(NW7)
Codabar(NW7)

数字と記号、スタート・ストップコードを組み合わせたバーコードです。桁数は可変。使用は限定的ですが、比較的単純な構成で印刷にも適しており、血液管理や宅配便の集配管理、会員カードなどに使用されています。

 

二次元

二次元

QRコードやデータマトリックス、PDF417などに代表される、高さ方向にも情報が入れられるコードです。単位面積あたりのデータ量が多く、最大情報量は数キロバイト。そのため画像など容量の大きいデータも小面積で入れることができます。

 

接続方式から選ぶ

パソコンへの接続方法(インターフェイス)にも複数あります。基本的には有線か無線のどちらかです。

有線

有線の場合は、パソコン・POSレジに直接接続して使用します。外部キーボードのようにパソコンの「USB」端子や「PS/2キーボード」端子を使用するタイプや、シリアル機器としてパソコンのCOMポートを使用する「RS232C」タイプがあります。現在はUSBタイプが主流になりつつあるようです。

主な使用方法…小売店やサービス業でのレジ業務、受付管理、入出荷管理など。

無線

無線の場合は、Bluetoothなどを利用しデータをパソコンやタブレットに転送して使用します。遠隔操作が可能なため幅広い現場で活躍します。

主な使用方法…製造業・運輸業での入出荷、在庫管理、荷物の集荷・受取、医療機関での医療機器・カルテの管理など

 

読み取り方式から選ぶ

バーコードの読み取り方は、使用されている光学部品によっていくつかの種類に分けられます。代表的なものは以下の通りです。

CCD(タッチ)方式
CCD(タッチ)方式

バーコードに接触して読み込むタイプ。赤色LEDから放射された光でバーコードを均一に照射し、ミラーとレンズを使ってバーコードシンボルをCCDセンサーに映し出します。読み取り率が高く誰でも簡単に使用できる点、小型でコストが安い点がメリットです。ただ読み取り幅が限られているため、使用目的に応じたリーダー(スキャナー)を選定しなくてはなりません。店舗での会計、伝票処理などに主に使用されています。


CCD(離し読み)方式
CCD(離し読み)方式

バーコードから数cm~20cm程度離して読み込むタイプです。読み込み原理はタッチタイプのCCDとほぼ同様。離して読み込むことで、タッチタイプでは読み込めない長さのバーコードも読み込みが可能です。読み取り速度が速く、細かいバーコードもしっかりと認識できるため、物流における入出荷検品などに使用されます。


レーザー方式
レーザー方式

その名の通り、レーザー光をスキャンさせながら照射するタイプで、バーコードから離して読み取りします。レーザー光の特性により読取深度が高く、数mの遠距離でも読み取りが可能です。幅広なバーコードや、湾曲したバーコード、低精度のバーコードの読み取りにも適しています。


イメージャー(カメラ)方式
イメージャー(カメラ)方式

QRコードなど二次元コードに対応しているタイプです。受光センサーに縦方向・横方向から検知できるセンサーを使用することで、画像処理を行ってデータを解読します。読取方向性が高く、360°どの方向からも読み取りが可能です。読み込み速度も速く、遠距離でも読み込めます。

 

スキャナーの形状から選ぶ

スキャナーの形状は使い方に大きく関わってきます。用途に合わせて選定しましょう。

ハンディタイプ
ハンディタイプ

最も一般的な、手に持って使用するタイプ。パソコンやタブレットに有線あるいは無線で接続し、データを送信します。CCD方式やレーザー方式が主流で、ガンタイプやペンタイプのリーダー(スキャナー)もあります。


小型タイプ
小型タイプ

ボックス型が多く、機械に組み込みやすいのが特徴です。ゲートマシンやプリンタ、コンベアなどの機器に組み込んで使用します。定速で通ることで自動的にスキャンすることが可能です。


置き型タイプ
置き型タイプ

卓上などに固定して使用するタイプ。バーコードをかざすだけで、全方位から読み取りができます。ハンドフリーでスムーズに作業ができる点が大きなメリット。POSレジや受付管理、物流管理などに使用されます。

 

まとめ

バーコードリーダー(スキャナー)は種類によって特徴が大きく異なります。うまく読み込めないことのないように、バーコードの種類をはじめ用途や環境に合わせて最適なものを選定しましょう。

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