タッピングスプレーの種類と特長
タッピングスプレー
切削工具に塗布することにより、加工をスムーズにする液です。

特長
- 小さな力で加工がスムーズになります。
- 工具の折れ・発熱・発煙を防止します。
- ボール盤によるタップ・ダイス加工、ドリル、リーマ加工に。
- ステンレスなど難削材加工に。
タッピングスプレー(モリブデン配合)

特長
- 二硫化モリブデン配合により、切削抵抗を減少させて、発熱を防ぐ、高性能タイプです。
- ステンレスなど難削材加工に。
- タッピング、ねじ切り作業に。
- ドリル、リーマ、ブローチ作業に。
タッピングスプレーの種類
切削性 | 環境 | |
---|---|---|
塩素タイプ | 高い | × |
塩素フリータイプ | 普通 | ○ |
生分解タイプ(植物油を主成分にしているもの) | 普通 | ◎ |
※切削油が付着したまま放置するとサビやすいので、加工後は防錆処理をしてください。
注意事項

塩素系は一般の使用済み潤滑油にまぜるとリサイクルできなくなるので注意してください。
- 加工する材料・材質と工具を確認してください。
- 用途に合わせてタイプ・容量(ml)を選んでください。
- 切削抵抗があり、特に熱が発生する作業にはタッピングスプレーをおすすめします。
ココミテvol.2より転載