スクリュージャッキの種類と特長
スクリュージャッキ
小さい力で大容量の物体の昇降(移動)や回転・位置決めに使用します。

特長
- ウォーム減速機を利用してねじをを上下させます。
- 油圧の代わりにプレスとしても使用できます。
- 車輌や船舶などを持ち上げて点検や修理を行う場合や、加工するワークを一定の高さに移動する場合に使用します。
選定に必要な条件
- 荷重条件:押引力、取付方法、荷重の支持状態
- 作動条件:所要ストローク、作動速度、入力軸回転速度
- 使用条件:スクリューシャフトの回り止めの要否、駆動源、連結台数
- 実稼働条件:据付姿勢、運転時姿勢、運転サイクル時間、使用頻度
使用例
用途に合わせて様々なタイプがあります。 | ||
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・セルフロック効果の台形ねじタイプと効率のよいボールねじタイプ | ・ハイリード(高速)タイプ ・減速比はH(高速)とL(低速)タイプ ・押し上げ型、引き上げ型 |
・トラベリングナットにより昇降(全高を短くできる)タイプ ・トラベリングナット型 |
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・台形ねじ セルフロック機能があるのでブレーキ不要 ・ボールねじ セルフロック機能がないのでブレーキ必要 (自己保持機能はなし) |
※荷重のかかり方 押し上げ型…圧縮荷重がかかります。 引き上げ型…引っ張り荷重がかかります。 |
・他にもねじ軸の取り付け先端がどのような形状でも対応できるタイプなどがあります。 |
- ジャッキ選定には、モーター容量、昇降荷重、ねじ軸速度、許容座屈荷重、許容横荷重(ボールスクリュージャッキを除く)などが
必ずメーカーカタログにある仕様性能範囲に入るように選定してください。 - 使用するストロークに対して余裕を見込んでストロークを選定してください。
- 駆動動力源としてジャッキ効率に適したモーターサイズ(kW)を選定してください。
ココミテvol.2より転載