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便器の種類と選び方

便器は、誰もが毎日利用するものですが、一度、設置してしまうとなかなか交換しづらいものです。トイレの便器を購入・交換するさいは十分に検討し、自分や家族のニーズにあったものを選ぶ必要があります。便器を選ぶポイントは、形や色だけでなく機能や仕様も重要です。今回は、ニーズにあった便器を選ぶにあたって知っておくべきポイントをわかりやすくまとめてみました。

便器とは

しゃがんで用を足す和式トイレと、腰掛けて使用する洋式トイレに分類されます。

現代の日本では洋式トイレが主流ですが、歴史は浅くヨーロッパから洋式トイレが輸入されたのは、第二次世界大戦が終結した1945年以降のことです。

また、1980年にわが国で開発・発売開始された温水洗浄便座は、爆発的に普及していて、2015年における一般家庭への普及率は77.5%にも上ります。なお温水洗浄便座を導入したいと考えているなら、便器を洋式のものに交換する必要があります。

便器の種類と選び方

買い替えや新規購入にあたって注意する点は、まず便器の種類を絞り込むことです。洋式トイレはタンク・便器・便座の3つのパーツで作られており、パーツの組み合わせによってトイレの種類が違っていきます。ここでは、洋式トイレの便器の種類についてご紹介したいと思います。それぞれ特徴がありますから、メリット・デメリットを理解して自分にあったトイレを選ぶようにしましょう。

便器
便器

タンク
タンク

便座
便座

洗浄方式で選ぶ

水洗トイレは、用を足したあとに水を流しますが、この機能にもメーカーや機種によって違いがあります。古くから一般に普及しているタイプが、洗落し式とよばれるものです。溜水面が狭く和式に比べてニオイ等は少ないですが、汚れが付きやすいといったデメリットがあります。

最近のマンションで多く採用されているのが、ワイドボルテックス式やサイホンゼット式といった溜水面が広く、サイホンの原理で処理するタイプです。溜水面が広いことから汚れが付きづらく、ニオイも少ないといった特徴があります。

また、タンクへの貯水が必要ないため、連続で水を流すことが可能なダイレクトバルブ式を採用したトイレも増えてきています。

色で選ぶ

一昔前は、便器は白と相場が決まっていましたが、現代ではさまざまな色の便器を選ぶことができます。便器の色を変えるだけで、トイレの雰囲気がガラッと変わりますから、自分にあったカラーをチョイスすることも大切です。

ピュアホワイト

ピュアホワイト

現在、主流となっているカラーです。透明感のある輝く白は、清潔感が感じられます。

また、個室内にかざるアイテムやトイレグッズなどとも調和しやすく、トイレをおしゃれな空間として、トイレインテリアを整える場合におすすめです。


ホワイト/オフホワイト

ホワイト/オフホワイト

便器を代表するカラーで、メーカーによってさまざまなバリエーションがあります。

ベージュやオフホワイト、アイボリーホワイトなどがあり落ち着いた雰囲気が特徴となっています。


パステルピンク

パステルピンク

近年、女性を中心に人気が高いカラーがパステルピンクです。

トイレというと、どうしても汚いというイメージが先行してしまいますが、かわいらしいピンクの便器をトイレの中心に設置することで、個室全体をおしゃれに演出することが可能です。


モスグリーン

モスグリーン

ナチュラルな雰囲気のグリーン系統の色は、バスタブなどと併用して利用されることが多いカラーです。

ホワイト系よりもおしゃれでありながら落ち着いた雰囲気を感じられるカラーです。

排水芯で選ぶ

排水芯とは、便器から出ている配管と壁(床)までの距離のことです。洋式トイレには、奥の壁に向かって配管が伸びている壁排水と、外見からは確認できない床排水に分かれます。

壁排水は、床からの排水芯が120mmと155mmがあり、現在、新築でトイレを導入する場合は120mmで統一されています。

戸建てや新築のマンションに多く見られる床排水では、1995年以降、ほとんどの排水芯が壁から200mmになるよう固定されていますが、1995年以前は規格が統一されていないため、リフォームなどでトイレを交換するさいは排水アジャスターを用いて調整する必要があります。

排水芯の測り方は、壁排水の場合は床から排水管の中心までの長さを測ります。床排水の場合は、壁から便器が固定されているボルトまでの長さが排水芯です。通常はキャップなどで覆われていますが、その中心までの距離を測ります。

なお、ボルトには大きいものと小さいものがありますが、排水芯を測る時は大きい方を用います。

洗浄水量で選ぶ

洗浄水量というのは、1回のトイレの使用で流される水の量です。トイレで使用される水の量を減らすことは、環境にも家計にもやさしいのですが、トイレや排水管のことを考えると手放しで賛成できるものではありません。

トイレから汚物は見えなくなったとしても、少量の水では下水道まで到達していない場合もあります。そもそも、トイレメーカーでも節水には力を入れていて、40年前と比較して水の使用量は1/5にも削減されているのです。

  トイレ1回の使用水量 水道料金
1975年当時 20.0リットル 約5.0円
2012年当時 3.8リットル 約1.0円

 

まとめ

便器を選ぶポイントは、洗浄方式、色、排水芯、洗浄水量、定格消費電力などに注意する必要があります。まず、自分の中で1番重要なポイントを決め、他の部分を絞り込んで行くことで理想の便器を購入できるはずです。

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