工具の通販モノタロウ 防じんマスク PM2.5を防ぐには?

PM2.5を防ぐには?

日本でも、大気汚染による健康被害が問題となっているPM2.5。屋外の工事現場などで働く方はもちろん、通勤時やちょっとした外出でもしっかりと対策をしておきたいものです。とは言え、PM2.5とは何なのかよく知らないという方も多いでしょう。今回はPM2.5について、対策も含めて詳しくご紹介していきます。

PM2.5とは?

「PM」は「Particulate Matter(粒子状物質)」の略称です。「2.5」は粒径2.5μm (マイクロメートル)を表しています。つまり、「PM2.5」とは、粒径2.5μm以下の超微小粒子状物質のことです。1μmは1mmの千分の一なので、2.5μmはわずか0.0025mmにあたります。 髪の毛1本と比較すると50分の1、スギ花粉と比較すると15分の1程度の大きさしかありません。

PM2.5の主な成分は、硫酸塩や硝酸塩、炭素などの有機化合物、金属です。要するに、工場のボイラーから発生する排煙、自動車や船舶が排出する排気ガスなどに含まれている「すす」を指します。タバコの煙もそうです。塗装や印刷インク、接着剤などに含まれているVOCも、大気中で化学反応を起こしてPM2.5を発生させます。

このPM2.5の発生源は、主に中国です。環境問題が近年まで軽視されていた中国では、経済の発展のために工場などから発生する有害物質が、何の規制もなく垂れ流し状態になっていました。この大量に作りだされた有害物質(PM2.5)が大陸からの風に乗り、日本にも飛来してしまうのです。特に3~6月の偏西風の季節は濃度が上がります。

PM2.5は、吸い込むことで健康に悪影響を及ぼします。非常に小さい粒子であるため、呼吸時に体内に入り込むと肺の奥まで到達し、喘息や気管支炎を引き起こすリスクを高めてしまうのです。 また、心臓や血管など、循環器系の疾患を引き起こす可能性があるほか、長期的に吸い込むことで、肺がんのリスクを高める可能性も指摘されています。

PM2.5を防ぐ方法

中国の環境保護省次官は「経済発展と環境保護の両立は難しい」と述べています。中国の大気汚染問題の改善はあまり期待できません。自力でなるべくPM2.5を吸い込まないように、日頃から対策を立てましょう。

最も手軽で効果の高い方法は、マスクです。PM2.5は鼻や口から体内に侵入するので、吸引を避けるにはマスクは欠かせません。外にいる時はマスクをして、しっかり防御しましょう。PM2.5の濃度は、テレビやインターネットでチェックすることができます。

その他、室内にいる時は空気清浄機を使用する、掃除機をこまめにかけるなどの対策も有効です。その際に使う掃除機は、ゴミ捨て時に粒子が飛散しないよう紙パック式が適しています。また、PM2.5の濃度が高い時には、洗濯物を外に干したり、換気をしたりするのは避けてください。 外出時には、PM2.5が付着しないよう、表面がツルツルしたタイプの上着を選びましょう。屋内に入るときはそっと身体をゆすることで、付着した粒子を落とすことができます。ただし、花粉よりも空中に舞いやすいので、叩かず、静かに落としてください。

PM2.5を防ぐマスクの選び方

PM2.5対策にマスクが必須とは言え、どんなマスクでも良いというわけではありません。では、どんな点に注意してマスクを選べば良いのでしょうか。

マスクには、粒子の捕集効率によって規格が定められています。PM2.5の超微粒子が通り抜けない規格のマスクを着用しなければ意味がありません。具体的には、以下の3種類の規格を持ったマスクがおすすめです。

【DS1(国家試験粒子0.06~0.10μm)】

粒子捕集効率80%以上のマスクです。一般に「防じんマスク」と呼ばれています。厚生労働省が定めた規格です。

【DS2(国家試験粒子0.06~0.10μm)】

粒子捕集効率95%以上という高い性能のマスクです。原発事故の屋内待機の際にも着用されていたそうです。

【N95(米国基準試験粒子0.075±0.02μm)】

米国労働安全衛生研究所が定めた規格です。粒子捕集効率95%以上と、「DS2」と同程度の効果が認められています。

また、マスクを着用した時に隙間が空いていると、そこからPM2.5が侵入してきます。隙間なくぴったりフィットするサイズのマスクを選びましょう。特に鼻柱・頬・顎の部分が肌と密着するものを探してください。

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まとめ

近年注目を集めているPM2.5の影響は、決して他人事ではありません。自分自身や社員の健康を守るためにも、粒子の捕集効率が高く、自分に合ったマスクを着用することで、しっかりと対策を行いましょう。