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紙の材質の種類

ビジネスシーンには欠かせない存在である紙。一般的に見かけるのは白いA4紙などですが、じつは紙にはさまざまな材質と種類があります。それぞれを把握しておけば、シーンに合わせて使い分けられるかもしれません。代表的な紙の材質と種類をご紹介します。

未晒クラフト紙

未晒クラフト紙(みさらしくらふとし)は、光沢のない茶色紙でナチュラルな風合いの紙です。別名として両更クラフト紙(りょうざらくらふとし)や茶紙、ハトロン紙などとも呼ばれます。紙袋に使われている種類ですので、そちらをイメージするとわかりやすいでしょう。 未晒の意味は、その名のとおり「薬品などに晒していない」です。具体的には薬品による漂白などをしていません。そのため、木が持つ本来の質感と強度がほかの紙に比べても多く残っています。紙の色が茶色なのも未晒ならではの特徴です。用途としては梱包用の紙や重袋がメインとなります

未晒クラフト紙

晒クラフト紙

晒クラフト紙(さらしくらふとし)は、クラフト紙を漂白した光沢のない白い紙です。クラフト紙とは木材をチップにしたのち、薬品を加えて熱処理をして作る紙のうち漂白を行わない紙のこと。 晒の意味は「薬品などに晒している」であり、漂白などをしない未晒クラフト紙の対となる種類です。 未晒クラフト紙に比べると漂白をしている分、強度は多少落ちてしまいますが、同じ白色である印刷用紙よりも強度があります。また漂白によって表面が滑らかなので、印刷物として使われることも少なくありません。用途としては手さげ袋や小袋がメインとなります。

晒クラフト紙

再生クラフト紙

再生クラフト紙は、使用済みの晒クラフト紙や半晒クラフト紙などを再生した紙です。未晒クラフト紙や晒クラフト紙と異なるのは、色が白および茶色とは限らないこと。 再生もとの紙に由来した性質となるので、たとえば晒クラフト紙を使用した再生クラフト紙であれば色は白となります。もちろん半晒クラフト紙をもとにした再生クラフト紙になると色は茶色です。 リサイクルをはじめとしたエコに注目が集まる昨今では、グリーン購入法にも対応した再生クラフト紙への関心が高まっています。用途としては手さげ袋や封筒などがメインです。

上質紙

上質紙は、化学パルプ100%を原料とする、あらゆる材質・種類のなかでもっともスタンダードな紙です。現在の科学技術を用いれば原料の製造は容易なので、安価で手に取りやすいという特徴があります。たとえば、市販されているノート、メモ帳、原稿用紙などの印刷紙はほとんど上質紙です。 またハガキや名刺などにも多く使われているために、知らず知らずのうちに使っている紙が上質紙だというケースも少なくはないでしょう。表面が滑らかであり、レーザープリンタなどによるカラー印刷に向いています。用途としては上記に加えて、書籍や包装紙にも最適です。

上質紙

純白紙

純白紙は、片面のみ光沢のある白い紙です。純白、あるいは純白ロール紙などと呼ばれることもあります。片面の滑らかさはほかの紙に比べても優れているために、印刷を行う包装紙に使用されることが多いです。 たとえば、商業施設のポスターやカレンダー、さらにはシャツに入っている型崩れ防止の紙なども純白紙が主に使われています。また紙の白さをより際立たせるために用いる蛍光染料は使っていないので、食品の敷き紙に採用されるケースも少なくありません。このほか建材用紙、粘着紙、記録紙として使用するにも適しています。

純白紙

まとめ

紙の材質および種類は、上記のようにさまざまな形で分類されます。それぞれの特徴を把握することで、シーンに合わせた紙を適切に選ぶことができるはずです。なお、こちらでは代表的な紙を取り上げましたが、ほかにも多種多様な紙が存在することを覚えておくとよいでしょう。

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