ノートの種類と選び方
ノートの種類と選び方
ノートの分類の仕方はいろいろありますが、比較的わかりやすいのが綴じ・罫線・サイズ・紙質の違いです。これらの特長をよく理解していれば、必要なノートが選びやすくなります。
ノートの綴じは、大きく分けて、綴じノートとリングノートの2種類があります。綴じノートは、一般的に大学ノートと呼ばれるタイプがこれにあたり、リングノートはリングに紙を束ねたものとなります。バインダー式のノートがありますが、これは綴じていない紙をまとめてファイルするために使用するものです。
綴じノート
綴じノートの場合、かさばらずコンパクトに収納できる点、見開きでも使える点などがメリットです。
綴じノートには中綴じと呼ばれる中央を留める製本方式があり、雑誌やパンフレットなどにも採用されています。
中綴じでも、針金で留める方法を「針金綴じ」といい、これは安価で出回り週刊誌などでもよく使われているタイプです。
ほかにも、接着剤で留める「無線綴じ」、糸で綴じる「糸綴じ」もあり、一般的な大学ノートはこれらの製本方式で作られています。
リングノート
リングノートのメリットは、ノートを折り返すことができること、紙をきれいに切り離せることなどでしょう。
リングノートにはスパイラルリング、ダブルリングなどの種類分けがあります。
スパイラルリングとは、1本のワイヤーを螺旋状に加工し、紙に穴を開けて通す方法です。リング製本のなかでもワイヤーの量が少なくコスト削減となり、安価で売られています。
ダブルリングは、2本のワイヤーを通したタイプで、ページが360度に開くのが特長です。ノートやスケッチブックなどに多く採用されています。中綴じと比べて紙を切り離しやすくなっています。
ノートの罫線は、横罫、方眼、無地などが一般的です。ノートを見るとA罫、B罫などと書かれていることがありますが、これが罫線の種類を表しています。
A罫は7mm罫線で、幅が広いため1行ずつ書き込みやすいのが特長です。B罫は6mmで読みやすいことから多くの方が利用しており、C罫は5mm罫線で幅が狭いため、1行おきに文字を書き込むのに適しています。C罫は表やグラフにも向いているタイプです。U罫は9mm罫線で幅が広いので、ゆったりと書き込みたい方にとっては使いやすいでしょう。
さらに、等間隔でドットが打たれているドット罫もあり、幅は6mmか7mmの2種類から選べます。文字を規則正しく書き込んだり、縦線を書き入れたりして使うのに適しているでしょう。
ノートには日本工業規格(JIS)によりA判とB判の2種類があります。A判は国際規格となっており、よく言われているB判は日本の規格です。セミB5判は252×179mmとなり、コピー用紙のB5サイズの257×182mmより小さく作られています。
ノートとして一般的によく使われているのは、A4かB5サイズです。また、小さめのA6サイズのノートもあります。大きければ文字を書き込める量が増え、小さければコンパクトで持ち運びしやすく小回りが効きますので、用途に応じて選んでみましょう。
サイズ | 寸法 | 行数:A罫(7mm) | 行数:B罫(6mm) |
---|---|---|---|
セミB5 | 252×179 | 30行 | 35行 |
A5 | 210×148 | 24行 | 28行 |
A4 | 297×210 | 35行 | 41行 |
B6 | 182×128 | 22行 | 26行 |
A6 | 148×105 | 18行 | 21行 |
ノートを選ぶ場合に軽視されやすいのが紙質です。書きやすさを優先するなら上質なものを選び、価格を重視するなら適度に紙の質を下げれば良いでしょう。紙は、木を細かく切ってチップにしてから、薬品で溶かしてパルプを作り、それを水で薄く伸ばして乾かして作られています。上質紙はパルプだけを使い製造したもので、白色度が高く滑らかでコシがあり、破けにくいという性質を持っているのが特徴です。中質紙はパルプを一定の割合で含むものとなり、なかには古紙パルプ100%を使ったものもあります。
事務用品のノート選びでは、安価なものを選びがちですが、ノートの種類を正しく理解して、用途に合わせて使い分けてみましょう。一般的に大学ノートと呼ばれるものを選ぶ場合でも、罫線の違いで比較するだけでも使いやすさがアップします。
機能面でノートを選ぶ場合は、下記の5つを参考にしてください。
用途 | 種類 |
---|---|
等間隔に書きたい | 入り罫 |
パソコンでデータ管理したい | キャミアップ |
測量データを記入したい | 測量野帳 |
ポケットに入れたい | メモ帳 |
ページ順番変えたい | ルーズリーフ |