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エンジン刈払機の種類と使い方

エンジン式の刈払機は手動式と比べて一度に広範囲の草を刈ることが可能です。公園や公道の草刈りにも活用されており、広い場所を管理する場合には欠かせない道具となります。刈払機はエンジンのタイプで分類できるので、それぞれの特長を覚えておきましょう。

エンジンの種類

刈払機のエンジンの種類は、2ストロークと4ストロークに分けることができます。ほかにも電動式やカセットガス式などもあります。

2ストロークエンジンタイプの刈払機は昔からあるタイプで多く普及しています。同じ排気量であればパワーが高く、構造がシンプルで軽量です。燃料は混合ガソリンで、ホームセンターやガソリンスタンドでも手軽に入手できます。しかし、燃料が割高になってしまいがちなのが難点です。

4ストロークエンジンは2ストロークエンジンと比べて排気ガスがクリーンで、今後普及していくと考えられています。レギュラーガソリンを使用するため、燃料の入手やメンテナンスの面で有利なのもその理由の一つです。ただし、2ストロークと比較するとパワー不足を感じる場合や、重量があることがデメリットです。

また、エンジン始動が簡単なリコイル(R)スタートができる機種も少なくありません。リコイルロープを引いて戻すだけでエンジン始動ができるスタート方法ですので初めて使う方でも安全・安心です。

これらの方式とは別にエンジンの大きさによっても刈払機の能力が変化します。小型タイプは排気量が20CC程度で初心者にも扱いやすいサイズです。庭先や畦での使用にも適しています。中型タイプの23CCは草丈の高い草も刈れるのが特徴です。こちらは庭先や畦以外にもさまざまな平地で使用されます。

万能タイプの26CCでは硬い草・小枝も刈れるタイプで庭先や畦・平地はもちろんのこと、土手にも使えるため、さまざまな場所で使うケースではこちらがおすすめです。さらに大きい大型タイプは30CCクラスのものがあります。山林の下草や笹・竹にも対応しますが、パワーが大きい分扱いが難しいので注意が必要です。

30~40CCクラスの大型のものは山林での使用が主で流通台数は多くありません。一般的なのは業務用として使用されることが多い25~26CCで、長時間草刈作業をする場合に適しています。

排気量 適応範囲
庭先 平地 土手 山林下草
小型タイプ 20cc 初めての方にオススメ!      
中型タイプ 23cc 背丈の高い草も刈れる!    
万能タイプ 26cc 硬い草・小枝も刈れる!  
大型タイプ 30cc 山林の下草・笹・竹にも対応!

エンジン刈払機の使い方

ショルダーベルトは左肩にかけ、刈払機は必ず右側にくるようにします。右利き、左利きに関わらず必ずこの位置で使用してください。刈払機の刃は反時計回りとなっており、草を刈る場合は右から左側と一方向に動かします。 ショルダーベルトは刈刃が地上から数cmの高さになるよう調節し、腰を使って左右に振りやすく平行になる位置に調節するのが基本です。

また、刈る作業の足の位置は右足が前、左足が後ろから付いてくる形になります。普通に歩きながらだと疲れますし、無理なフォームだと怪我の恐れもあるので避けましょう。傾斜地では足が滑りやすいため、一歩ずつ足場を確かめる必要があります。

使用上の注意

刈払機を安全に使用するために、飲酒や薬の影響がある場合はもちろん、病気や過労があるときも作業を中止するのが基本です。切断した草や小石などが飛んでくることがありますので、作業する前には作業服や保護具を使いましょう。 作業服は長袖のものを着用し、保護メガネ、ヘルメット、防じんマスク、フェイスシールド、笛、耳栓、イヤーマフ、防振手袋、安全靴、耐切創長靴、すね当てを着用してください。特に、保護メガネを着用せずに作業を行うと、目に飛散物が入って失明するといった事故につながる恐れがあり、大変危険です。

使用上の注意

作業する前には各部を点検し、異常がある場合は交換しましょう。ほとんどの刈払機には飛散保護カバーが付けられており、正しい位置に装着することで、作業者のほうに異物が飛んでくるのを予防することができます。もし作業中に刃が絡まったときは、必ずエンジンを停止させてから異物を取りのぞいてください。

また、作業現場では予め飛散物や巻き込みやすい障害物を取りのぞいておきます。エンジン始動時には周囲を見渡して、周囲に人がいないことを確認しましょう。作業中は15m以内に人が入り込まないよう注意し、作業者同士が近づく場合はお互いに合図を出しあいます。

刃が硬いものに当たると機体が右側に大きくはねるキックバック現象が起こります。岩、立木、切り株等に接触すると危険ですので注意しましょう。そのほかにも、蜂の巣、枝の落下、石の飛散、砂ぼこりに注意が必要です。また、刃が足に当たったり、足が滑ったりすることがないよう注意してください。

まとめ

刈払機は刃が付けられ高速回転しながら草を刈っていく道具です。作業するには正しい使い方のマスターと危険防止の知識を取り入れる必要があります。安全対策を怠ると作業者だけでなく、周りの人へも危険性がありますので、使い方や注意点をチェックしておきましょう

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