工具の通販モノタロウ ハンドクリーム ハンドクリームの種類と選び方

ハンドクリームの種類と選び方

接客業、介護業、飲食業など、担当者の手先に目が行ってしまう業種は少なくありません。とくに、人の口に直接的、間接的に触れる可能性のある職業の人は、衛生面からも常に手先をきれいな状態に保っておく必要があるのです。従業員が常に手指のケアが簡単にできるよう、適切なハンドクリームを準備しておく必要があります。

ハンドクリームとは

ハンドクリームとは、手指や手の甲の荒れを解消し、滑らかにするためのクリーム状の化粧品です。水仕事や炊事の際に影響がでないよう、ベタツキ感が少なく、使用後もサラサラした感触のものが好まれます。

ハンドクリームは、使用する目的や香料の有無などから選ぶことができます。また、ハンドクリームの中には薬用成分が配合されているものもあります。

 

手の症状から選ぶ

ハンドクリームは、使用者の手指がどのような状態になっているのかによっても使い分けることができます。粉っぽくカサカサな状態、ごわごわと硬い状態、ひび割れやあかぎれといった症状が顕著な場合など、症状によって使い分ける必要があるのです。

粉っぽくカサカサな状態

粉っぽくカサカサな状態

粉っぽくカサカサな状態は、手荒れとしてはごく軽度の症状であるといえます。カサカサ感があることから、手指が常に乾燥している状態であることが分かりますから、まずは、保湿成分が配合されたハンドクリームを選ぶようにします。保湿成分として有名なものにセラミドがあります。セラミドは角質層にまで浸透し、潤いを与えてくれる成分ですが、最近では、角質層の奥にある真皮にまで浸透するといわれるヘパリン類似物質が配合された商品もあります。保湿成分は、とくに記載がない場合、ほとんどのハンドクリームに配合されているため種類も豊富です。


ごわごわ硬い状態

ごわごわ硬い状態

触ってみると皮膚が乾燥している感じが分かる、手の甲にシワが目立ち、押すと硬い感じがする。このような症状は中度の手荒れといえます。硬くなった皮膚はいわゆる角質で、まずは、この部分を柔らかくする必要があるのです。角質のケアにもっとも効果的な成分は尿素で、ハンドクリーム以外にも、かかと用、ひざ用などさまざまなクリームに配合されています。尿素が配合されたハンドクリームを使用し続けることで、角質層は薄くなり柔らかな肌に変わってきます。ある程度の柔らかさまで達したら通常の保湿成分配合のハンドクリームに切り替える必要があります。


ひび割れ・あかぎれが気になる状態

ひび割れ・あかぎれが気になる状態

硬く弾力がなくなった皮膚は、ちょっとした手の動きに耐えられず、表面が裂けたりすることがあります。ひび割れやあかぎれが発症した状態は、手荒れの末期状態で深刻な状況になっているといえます。ひび割れ・あかぎれに効果的な成分は、グリチルリチン酸です。グリチルリチン酸は、抗炎症成分としてうがい薬や風邪薬にも配合されている成分です。抗炎症成分が配合されたハンドクリームは、薬用ハンドクリームに分類され、ひび割れ・あかぎれに高い効果を発揮します。こちらも、症状が落ち着いたところで通常の保湿クリームに交換します。

 

香料の有無から選ぶ

ハンドクリームは、香料の有無からも選ぶことができます。飲食店や医療関係では、香料が配合されたハンドクリームの使用は適切ではありません。食材にクリームの匂いが移ることで料理が台無しになってしまうことも考えられるからです。接客業や販売業の場合は、それほど気にする必要はありませんが、取り扱っている商品やブランドなどの兼ね合いから、TPOに配慮した香りを選ぶことが重要になります。

無香料

無香料

無香料

香料配合

香料配合

香料配合

 

まとめ

ハンドクリームは、清潔な手指が要求される飲食業、直接・間接的にほかの人の体に指が触れる可能性のある介護・医療関係者はもとより、多くの業種で必要とされています。清潔できれいな手指をしていることは、手元を見られることの多い、接客業、販売業などでは最低限のマナーであるともいえるのです。従業員が常に、手指のケアを行えるよう、目的や症状にあったハンドクリームを常備しておく必要があるのです。