導電率計の特長と用途
導電率計
純水・ボイラー水の管理や河川・湖の水質をチェックし、電気の流れやすさを測定します。

特長
- ハンディータイプとコンパクトタイプがあります。
- 純水管理・不純物チェックをはじめ、酸性雨などの環境測定や薬液濃度チェック土壌の測定などで使用されます。

導電率について
導電率とは、電気の流れやすさの指標です。単位はS/m(ジーメンスパーメートル)といいます。
ある物質を液体に溶かしたとき電気を流せる性質の場合その液を電解質溶液といい、溶かした物質を
電解質といいます。
また、溶液中で電気を運ぶ粒子をイオンと言います。
水中ではイオンが電気を運びます。
水中でイオンが多いほど電気は多く運ばれるので導電率は大きくなります。
用途
水質管理に。
河川・湖沼・地下水・排水などの水質管理にも導電率測定は不可欠です。
酸性雨の測定に。
酸性雨の測定には、まず導電率測定を行ない、雨の汚染を確認してからpH測定されることをおすすめします。
EC測定に。
土質を知るためにはEC(土壌導電率)測定は欠かせません。
塩分濃度測定に。
小型の船舶、クルーザーなどに設置されている海水淡水化装置のチェックにも最適です。
印刷の湿し水
印刷の湿し水の場合わずかな濃度の変化でも、導電率は大きく変化しますので、正しい希釈濃度の維持管理に最適です。
単位早見表
●旧単位とSI単位の関係
1S=1000mS
1S/cm=100S/m
1mS=1000μS
●単位早見表
旧単位 | SI単位 | ||||
---|---|---|---|---|---|
μS/cm | mS/cm | S/cm | μS/m | mS/m | S/m |
0.01 | 0.0000 | 0.00000001 | 1 | 0.001 | 0.000001 |
0.1 | 0.0001 | 0.0000001 | 10 | 0.01 | 0.00001 |
1 | 0.001 | 0.000001 | 100 | 0.1 | 0.0001 |
10 | 0.01 | 0.00001 | 1,000 | 1 | 0.001 |
100 | 0.1 | 0.0001 | 10,000 | 10 | 0.01 |
1,000 | 1 | 0.001 | 100,000 | 100 | 0.1 |
10,000 | 10 | 0.01 | 1,000,000 | 1,000 | 1 |
100,000 | 100 | 0.1 | 10,000,000 | 10,000 | 10 |
1,000,000 | 1,000 | 1 | 100,000,000 | 100,000 | 100 |
10,000,000 | 10,000 | 10 | 1,000,000,000 | 1,000,000 | 1,000 |
*早見表の使い方*
例えば100mS/mを「mS/cm」に単位変換する場合、横にスライドして見ると1mS/cmとなります。
例えば5000mS/mを「S/cm」に単位変換する場合、横にスライドして見ると0.05S/cmとなります。
同じように550μS/cmは、55mS/mとなります。
- セル(測定部)には種類があります。導電率の測定範囲に合ったものを選んでください。
- 使用環境(温度など)に合わせて測定器の機能性を確認して選んでください。
ココミテvol.2より転載