ドリル加工の種類と適合材料
- 深穴加工
- 一般的な加工(材質を問わない)
- 量産・高速加工
- ステンレスなどの難削材
- 浅穴/NC機
一般的なドリル
●ストレートドリル
標準品でドリル径φ13mmまで
●テーパードリル
標準品でドリル径φ75mmまで
刃立形状 | |||
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用途 | 汎用 | 鋳鉄アルミニウム | Mn鋼高硬度材 |
3種類の加工
ソリッドドリリング加工(無垢の穴あけ)
浅穴あけ加工で、最も一般的に使用されている方法は無垢の穴あけ(ソリッドドリリング)です。
トレパニング加工 ※トレパニングドリルを使用
主に大径穴あけ加工に使用されます。穴の中心に円筒コアを残すように穴あけを行う方法です。
カウンターボウリング ※すでにある穴を大きくしていくドリル加工
スロアウェイドリルを使用することがありますが、通常、充分な精度は得られません。下穴があるとドリル切刃形状が非対称のため切刃への負荷が不均一となり、ドリルが逃げ加工径を小さくします。このため、ドリルは下穴の取りしろに影響され加工精度を劣化させます。
油量と油圧
穴あけ加工では切削油量とその圧力が重要です。穴あけでは切くずが次から次へと生成されるので、その切りくずがすみやかに排出されなければなりません。ドリルがワークの奥深くを穴あけしている場合でも、そのドリル先端表面に切削油が行き渡り、なめらかな切りくず生成を助け、切りくずがドリル本体のチャンネルを通って排出するようでなければなりません。切削油量は切刃の出口のところで計ります。
一般則としては、ドリル径(mm)表示と同じ量(1分当たりのリットル表示)が必要です。
<例えば>ドリル径が20mmでは、1分間当たり20リットルが必要です。
刃先交換式ドリル(スロアウェイドリル)
刃先交換式ドリルには、ヘッド交換式ドリル(インサート形状がドリルの先端形状をしているドリル)と刃先交換式ドリルの2種類があります。
ココミテvol.2より転載