切断砥石の切れ味ばかりを重視して選んでいませんか?
最適な砥石を選ぶことでより安全に、スムーズな作業が可能です。
切断砥石選びで重視したいポイント
ポイント①安全性
「切断」という危険を伴う作業で、第一に考えたいのが安全性。以下のようなヒヤリとした経験はありませんか?

- 切断中に切断砥石が割れそうになったり割れたことがある。
原因
- 力のかけすぎ。
- 切断する材質・形状と、砥石の厚みとの組み合わせが合っていない。
見直し箇所
切断物の材質や形状と砥石の厚みなどの相性。

- 切断中に切断砥石が跳ねて落としそうになったり、 ケガをしたことがある。
- 高所作業での切断中や砥石交換作業時に危険な思いをしたことがある。
原因
- 長時間の切断作業による身体への負荷。
- 砥石の切断材料に対する切れ味低下。
見直し箇所
砥石の切れ味や耐久性。
ポイント②品質
切断後の切断箇所の品質も重要なポイントです。
切れ味だけでなく、以下のようなワークへ影響・負担増の可能性も考慮しましょう。

切断後の端面のバリ
バリが多い場合
- その後のバリ取り作業の工程が増える。

ひずみ・焼け
ひずみや焼けがひどい場合
- 対象ワークが使用出来なくなる。
- 品質不良や材料ロスに繋がる。

正確性
狙った箇所に対して切断砥石がブレずに入らない場合
- 寸法通りの切断が出来ない。
- 材料不良に繋がる。
ポイント③コスト
最終的に重要なポイントなるコスト。砥石1枚あたりの単価に加えて、以下の点を考慮し総合的に判断しましょう。
実際に試してみることをおすすめします。

切断砥石1枚で切断出来る切断量
切断作業の仕事量が多ければ多いほどこの差は大きくなります。

作業時間に応じて発生する人件費
作業時間が短く、より効率的になれば作業にかかる人件費を抑えることが可能です。
上記は切断砥石を正しくご使用いただいた上で、あくまで想定される砥石側の要因の1つを述べたものであり、お客様の作業環境や切断する対象物の形状・材質によって異なることにご留意ください。
\ ユーザーに聞いてみました /
切断砥石の切れ味、安全性、コストダウンについてご紹介。
厚さ、粒度、硬度による特長
厚み
メリット | デメリット | |
---|---|---|
薄い | 厚みのある切断砥石より切れ味に優れる為、作業効率や切断時の負荷(抵抗)の観点でメリットがある。 | 厚みのある切断砥石よりも、より割れやすく、製品寿命もより劣るため、交換頻度などが高い傾向にある。 |
厚い | 薄い切断砥石と比べ、より割れにくく、製品寿命の点でもより長持ちする傾向にある為、交換頻度の削減などが期待出来る。 | 薄い切断砥石と比べて一般的に切れ味が劣る為、作業効率や身体的負荷(切断時の抵抗)が大きい。 |

粒度

数字が大きいほど、目が細かくなります。
- 品質:細めの方が切断面はきれいで、バリが少ない傾向あり。
- コスト:粗いほうが切断スピードは速く、製品寿命が長い傾向あり。
硬度

アルファベットがZに近づくほど、砥石は硬くなります。
- 品質:硬くなるほど、目つぶれの傾向が高くなり、より熱影響を受ける可能性あり。
- コスト:硬いほうが砥石の摩耗量は少ないため製品寿命が長い傾向あり。
上記は、あくまで想定される砥石側の厚みの違いを要因とした各性能の違いを述べたものであり、切断砥石そのものの性能とは異なることにご留意ください。
商品ラインナップ
おすすめの切断砥石を厚さ別にピックアップして紹介。
厚さ1〜1.3mm
日本レヂボン
業界トップクラスの高切断力と長寿命を同時に実現
2,998
3,298
スリーエム(3M)
入り込みが良くブレにくいのでキレイに仕上がります。
1,698
1,868
厚さ0.8mm
富士製砥(高速電機)
強靭でシャープな切れ味。両面クロス補強で安全性向上。
2,598
2,858