夏場の屋外の作業や工場内で室温管理
屋外
ヒヤリハット

屋外での作業はもちろんのこと工場内や調理場での室温管理で熱中症になることも!暑さ対策のための設備、休憩場所、服装や装備を見直し、労働者の健康状態に応じた作業管理を行いましょう。
困った!①休憩を取り、会社支給のスポーツドリンクなどを摂取しながら進めていたが、終業後に具合が悪くなった。

スッキリ!①暑さ指数(WBGT値)を随時確認し、指数の低減対策を!
確認した暑さ指数は作業者に周知するようにしましょう。

暑さ指数(WBGT)とは熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。暑熱環境による熱ストレスの評価を行う暑さ指数で、次式により算出されます。
- 屋内、屋外で太陽照射のない場合(日かげ)
- WBGT値=0.7x自然湿球温度+0.3x黒球温度
- 屋外で太陽照射のある場合(日なた)
- WBGT値=0.7x自然湿球温度+0.2x黒球温度+0.1X乾球温度
作業場所におけるWBGT基準値を超えるおそれがある場合には、熱中症にかかる可能性が高くなるので、冷房などにより、作業場所のWBGT値の低減・身体作業強度の低い作業に変更・WBGT基準値より低い作業に変更しましょう!
区分 | 身体作業強度(代謝率レベル)の例 | WBGT基準値 | |||
---|---|---|---|---|---|
熱に順化している人(℃) | 熱に順化していていない人(℃) | ||||
0 安静 |
|
33 | 32 | ||
1 低代謝率 |
|
30 | 29 | ||
2 中程度代謝率 |
|
28 | 26 | ||
3 高代謝率 |
|
気流を感じないとき 25 |
気流を感じるとき 26 |
気流を感じないとき 22 |
気流を感じるとき 23 |
4 極高代謝率 |
|
23 | 25 | 18 | 20 |
作業用大型扇風機、遮光ネット、ミストシャワーの設備で暑さ指数の低減を!

暑さ指数の下げるように設備や作業服を見直たり、連続作業時間を短縮しましょう。また作業を管理する者や労働者に対して、熱中症に関する安全衛生教育を行いましょう。
①熱中症の症状 ②熱中症の予防方法 ③緊急時の救急処置 ④熱中症の事例
困った!②舗装工事の作業中に、暑さで気分が悪くなった。

スッキリ!②応急処置として、塩飴やスポーツ飲料・氷嚢なども常備しておきましょう

万が一の為に緊急時の応急処置ができるように備えておきましょう!