ホワイトボードの種類と選び方
ホワイトボードとは
文字通り、ホワイトボード用マーカーなどで文字を書き込むことができる白い板状のアイテムです。専用のクリーナーでひと拭きするだけで消すことができ、消したあとにゴミも発生しません。よく、黒板と比較されますが、黒板が壁などに固定して使用されるのに対し、大型のホワイトボードの多くはキャスター付きで移動しやすいといった違いがあります。
ホワイトボードの種類と選び方
ホワイトボードには、大きさだけでなく材質からくる特徴や表示内容によっていろいろな種類が用意されています。
置く場所で選ぶ
軽量でサイズも豊富なホワイトボードは、使用する場所によっても選ぶことが可能です。
専用のヒモなどで壁などにぶら下げて使用します。事務所や食堂など多くの社員の目に触れるところに自由に設置でき、移動も簡単です。重量の関係であまり大きなものは設置できませんが、900mm程度であれば余裕で掛けることができます。
キャスターが付いていて自由に動かせるタイプのホワイトボードです。1200mm以上の大型のホワイトボードで採用されることが多く、会議やプレゼンなどに使用されます。
ボード面の幅で選ぶ
ホワイトボードは、使用目的や環境に応じた大きさのものを選ぶ必要があります。一般的に家庭や事務所の簡単な連絡用に用いたい場合は、長い方が600mmくらいまでの吊り下げタイプが適しています。金具とヒモで吊り下げるタイプには900mmくらいまでは対応した商品が用意されていますが、それ以上のサイズはスタンド型の方が安定しています。
表面の材質で選ぶ
ホワイトボードの材質は、大きく分けてスチールホワイトボードとホーローホワイトボードの2種類があります。それぞれ、特性が違いますから使用目的に合った材質のボードを選ぶ必要があります。
表面は亜鉛メッキ鋼板を使用していて白い塗装を施したあと、硬化型アクリルなどで上塗りされています。鋼板を使用しているため磁石に反応しますので、メモや写真を貼り付けることもできます。
亜鉛メッキ鋼板の上に特殊な釉薬を塗布し、焼き付け作業をすることで筆記面がガラスのようになったホワイトボードです。スチールホワイトボードに比べ、筆記面は非常になめらかで書きやすく、クリーナーでの消去もスムーズですがコストが高いことが欠点です。亜鉛メッキ鋼板を使用しているタイプは磁力に反応します。
スチールホワイトボードは、書きやすさの点でホーローよりは劣りますが、コストも安く丈夫なため使い勝手の良い材質と言えます。どちらのタイプも中心部分はダンボールをハニカム構造にしたものが多く、大きさに比べて軽量に作られています。
表示内容で選ぶ
ホワイトボードには、あらかじめ目的に応じて記入内容がデザインされているものが用意されています。使用する目的がハッキリしている場合は、これらのアイテムから選ぶことで効率よく使用できます。
オールマイティに使用できる無地のホワイトボードです。別売りのホワイトボード用線引きテープを使うことでオリジナルの表示内容を作ることが可能です。
修正テープのような形状をしており、1mm・2mm・3mmと幅が選べるので、工夫次第でメリハリのある見やすいボードを作成することもできます。
物流や建設現場などでよく用いられる危険予知活動表です。事故や災害を未然に防ぐために取り組んでいる項目を書き出すために使われていて、2006年からは事業者の努力義務にも指定されています。
書き込むスパンによって週間、月間、2ヶ月間などのバリエーションがあります。営業成績や社内目標、行事予定などさまざまな用途に使用できます。
工事における人員配置リストなどに利用されます。明日、または当日における該当工事に必要なスキル、人数などを書き出しておくことが可能です。
工事や制作にかかる日程表です。その他にも、新規出店や店舗改装などの工事の進捗状況やアルバイトなどの研修、商品の搬入などさまざまな工程を記入しておくことができます。
いわゆるタスク管理表です。営業マンなどの出社・帰社時刻や予定している営業先などを記載するのに適しています。
業務の進捗状況や、工程を書き込むことができます。スケジュールによって単月、3ヶ月、12ヶ月などが用意されていますからプロジェクトの長さによって選ぶことができます。
ホワイトボードは、気軽に何度でも書き込むことができるため、家庭内や企業における連絡ツールとして重宝します。ホワイトボードは、大きさ以外にも、素材や表示内容によってたくさんのアイテムが用意されていますから、自分の目的に合ったものを選ぶことが重要なのです。