タイヤサイズの見方と長持ちさせる方法
タイヤ選びのポイント:タイヤのサイズや性能の見方
市販されているタイヤを見ると、タイヤ本体に数字で刻印がされています。まずはこの見方がわからないと、タイヤを選ぶにも選びようがありません。この刻印はそのタイヤのサイズを表しています。例えば次のような刻印があったとします。
「245/45R18 100W」
素人には全くなんのことかわかりませんが、一つ一つ解説したいと思います。

まず、245はタイヤの幅を表しています。つまり、245㎜のタイヤであるという意味です。ちなみにここで言うところのタイヤ幅は、タイヤの最大幅のことであり、地面に接着している部分のみの幅ではありません。
つぎに45ですが、これは偏平率を表しています。偏平率とはタイヤの断面幅に対する断面高さの比率をいいます。ちなみに偏平率をさげることを「インチアップ」といいます。
Rはタイヤの内部構造のラジアルを表しています。ラジアルタイヤとは、タイヤ内部の繊維構造が進行方向に対して「直角」に編み込まれているタイヤのことをいいます。走行性能に優れており、現在市販されている車はラジアルタイヤが使用されています。
18は「リム径」を表している数字です。そもそもリムとはホイールの一部のことで、タイヤとホイールが組み合わされている箇所のことをいいます。つまりこの18とは、そのタイヤに使用できるリム径を示しており、タイヤの内径部分のサイズでもあります。ちなみに単位はインチで表示されているため、この場合は18インチ(1インチは25.4㎜)です。
100はロードインデックスといい、タイヤ1本が支える事ができる最大負荷能力を示す数値の事です。ロードインデックスが低いタイヤは損傷しやすいため、ロードインデックスの数値はタイヤ選びの一つの目安になります。ちなみに、ロードインデックス100とは、最大負荷能力800キロに相当します。
そして最後のWはスピード記号(スピードレンジ)を表しています。これは、そのタイヤが走行できる「最高速度」を記号で示しており、Wの場合は時速270キロまで走行可能という性能を表しています。もちろん、こんなスピードで公道を走る事はできませんが、タイヤの性能を図る上では参考となる記号ですのでよく覚えておきましょう。
タイヤを長持ちさせる方法
タイヤは摩擦によって車にブレーキをかけているため、すり減らないタイヤというものはありませんし、ある程度すり減る事が前提の消耗品と考える方が妥当です。ただ、同じタイヤを使用しても、使い方を工夫することでタイヤを長持ちさせることができます。そもそもタイヤは、乗用車であれば4本ついていますが、すべてが同じ程度ですり減るわけではありません。特にFF車などの場合は圧倒的に「前輪タイヤ」への負荷が大きくなるため、前輪タイヤの減りが後輪タイヤに比べて早くなります。これを緩和するための対策としては、タイヤを一定周期(およそ5,000キロ程度)で前後をローテーションさせるのが効果的です。そうする事で、前輪タイヤの極端なすり減りを緩和することができ、結果として同じタイヤでも長持ちします。
是非参考にしてください。