タイルカーペットの枚数目安と貼り方の種類
お部屋の間取りと枚数の目安
一般的なタイルカーペットのサイズは、50×50cmまたは40×40cmです。同サイズのタイルカーペットを複数枚用意し、部屋の中央から順に貼っていきます。
では、実際にどれくらいの間取りでどれくらいの枚数が必要なのでしょうか。必要枚数は、部屋の縦と横にタイルカーペットが並ぶ枚数を掛けて算出します。
まずは部屋の縦と横それぞれにタイルカーペットが何枚並ぶかを割り出しましょう。柱などは無視して部屋の一番長い部分を1辺とし、使用するタイルカーペットの1辺で割ります。この時小数点以下は繰り上げてください。
タイルカーペットは部屋の中心から端に向けて貼っていくため、多くの場合部屋の端のカーペットは余ってしまうはずです。その半端な長さのタイルカーペットも1枚として数えます。
その後、縦×横で並ぶ枚数を掛け合わせ、必要枚数を計算しましょう。
例)縦190cm、横280cmの部屋に50cm四方のタイルカーペットを貼る場合
縦…190(cm)÷50(cm)=3.8(枚)→繰り上げて4(枚)
横…280(cm)÷50(cm)=5.6(枚)→繰り上げて6(枚)
縦4枚×横6枚=24枚
以下は、代表的な部屋の間取りと必要枚数の目安です。参考にしてください。
タイルカーペットサイズ 50×50cmの場合※部屋の広さ:単位cm
団地間 | 江戸間 | 中京間 (三六間) |
京間 (本間間) |
|
---|---|---|---|---|
2帖 | 170×170 | 176×176 | 182×182 | 191×191 |
枚数目安 | 16枚 | |||
3帖 | 170×255 | 176×261 | 182×273 | 191×286 |
枚数目安 | 24枚 | |||
4.5帖 | 255×255 | 261×261 | 273×273 | 286×286 |
枚数目安 | 36枚 | |||
6帖 | 255×340 | 261×352 | 273×364 | 286×382 |
枚数目安 | 42枚 | 48枚 | ||
8帖 | 340×340 | 352×352 | 364×364 | 382×382 |
枚数目安 | 49枚 | 64枚 | ||
10帖 | 340×425 | 352×440 | 364×455 | 382×477 |
枚数目安 | 63枚 | 72枚 | 80枚 |
タイルカーペットサイズ 40×40cm※部屋の広さ:単位cm
団地間 | 江戸間 | 中京間 (三六間) |
京間 (本間間) |
|
---|---|---|---|---|
2帖 | 170×170 | 176×176 | 182×182 | 191×191 |
枚数目安 | 25枚 | |||
3帖 | 170×255 | 176×261 | 182×273 | 191×286 |
枚数目安 | 35枚 | 40枚 | ||
4.5帖 | 255×255 | 261×261 | 273×273 | 286×286 |
枚数目安 | 49枚 | 64枚 | ||
6帖 | 255×340 | 261×352 | 273×364 | 286×382 |
枚数目安 | 63枚 | 70枚 | 80枚 | |
8帖 | 340×340 | 352×352 | 364×364 | 382×382 |
枚数目安 | 81枚 | 100枚 | ||
10帖 | 340×425 | 352×440 | 364×455 | 382×477 |
枚数目安 | 99枚 | 120枚 |
お部屋の形状や端の処理によって必要枚数は多少変わってきます。後から追加発注するとロットが代わって微妙に色合いに違いが出ることがあるので、最初に数枚多めに用意しておくことをおすすめします。
貼り方の種類
タイルカーペットには様々な柄やカラーバリエーションがあります。また、無地のものでもパイルの流れに方向性があります。この方向性を揃える、あるいはわざとバラバラにして貼ることで、同じタイルカーペットでもお部屋の雰囲気をガラリと変えることが可能です。貼り方の種類をご紹介しましょう。
タイルカーペットには、ランダム貼り専用のもの以外裏面に方向を示す矢印マークが記載されています。この矢印の向きをどうするかで仕上がりが変わってきます。

「順目貼り」とも呼ばれる、矢印の向きを一方向に揃えた貼り方です。タイルの模様やタイル同士の間隔が適正している場合、継ぎ目がわかりにくく、1枚の大きなカーペットのように見えます。ただしデザインによってはかえって目地が目立ってしまうことも。流し貼りを推奨しないタイルもあるため、あらかじめ確認しましょう。

隣り合う矢印の向きを、90度変えて縦・横と交互に敷いていく貼り方です。その名の通り、市松模様のような仕上がりになります。目地が目立ちにくく全体的に自然な雰囲気になるため、最も一般的だとされる貼り方です。デザインによっては、見る方向によって色合いが変わって見えるため、複数のタイルを使用しているようにも見えます。

矢印の方向を考慮せず、ランダムに敷いていく貼り方です。ユニークで味のある床面を作ることができるでしょう。方向性を気にしなくて済むため、スピーディーな施工が可能です。また汚れたタイルの交換も簡単なため、メンテナンスがしやすいとされています
その他に応用の貼り方として、流し貼りしたタイルの縦列を10~25cmほどずらして貼る「アシュラー貼り」や、同様に横列を10~25cmほどずらして貼る「ブリック貼り(レンガ貼り)」などもあります。

さらに、正方形のタイルと長方形のタイルを組み合わせる、あえて違うデザインのタイルを組み合わせるなど、施工者の工夫次第で様々な貼り方があるでしょう。
必要枚数を揃え、貼り方を決めたら実際の施工です。まずはキレイに掃除を行い、部屋の中心点を割り出し、接着剤を使用して貼っていきましょう。壁際はカッターなどでカットしてください。ドアが開閉できるかあらかじめ厚みを確認することも忘れずに。ひとつひとつの作業を丁寧に行うことがタイルカーペットの施工を成功させるポイントです。