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スライド丸ノコの使い方

スライド丸ノコは、回転する円形ノコ刃を自在に動かすことで材料の回転を行う電動のノコギリで使いこなせるようになれば非常に便利な道具ですが、高速回転するノコ刃を有するため、取り扱いには十分注意することが大切です。

スライド丸ノコとは

スライド丸ノコは据え置き型の電動ノコギリです。回転するノコ刃を有するハンドルをスライドさせることで自在な切断が得られます。

スライド丸ノコとは

丸ノコとの違い

スライド丸ノコは電動丸ノコ(いわゆる丸ノコ)とよく似た回転部を持っていますが、使用方法は全く異なります。

電動丸ノコは固定せずに取り扱うものです。取り回しが良いため比較的分厚い材料や大型の材料でも容易に切断できます。

これに対し、スライド丸ノコは本体を平面上に安置して使用するもので、電動のノコ刃部分を上下や手前・奥、斜め等、様々な角度に自在に動かせるのが最大の特徴です。そのため、比較的小型かつ薄型の材料の切断に向いています。 また、作業台に置かれた本体に対してハンドル操作でノコ刃を下ろすため、安定感のある切断が可能です。表面が曲面や凸凹状となった材料でも、ノコ刃の動きがブレにくく、しっかりと切断することができるでしょう。

スライド丸ノコの使い方

スライド丸ノコは、大きなパワーで鋭いノコ刃の回転を行う電動工具であるため、使用の際には正しい使用方法を守って慎重に作業を行う必要があります。以下にスライド丸ノコの使用前の準備と、各種のカット方法についてご紹介いたします。

準備/調整

作業台、床、合板の上など、水平な場所にスライド丸ノコを安置します。本体下部のアジャストボルトを用いて、ベース面が水平になるよう角度を調整してください。 作業台など特定のスペースをスライド丸ノコ専用スペースとして使用できる場合には、本体をボルトで固定しておくと毎回設置する手間が省けるため効率的です。

付属の角度目盛りを0度に合わせた状態で定規などを当て、ノコ刃とガイドフェンスの角度が直角を保っているかどうか確認します。必要に応じて角度の調整も行ってください。

準備/調整

基本の切り方

材料をガイドフェンスに手でぴったりと押し当てて固定します。固定が甘いと材料がバタついて危険なため、バイスを併用してもよいでしょう。

ノコ刃を始動させ、回転が安定してからゆっくりとハンドルを操作して材料に当てていきます。切断が完了したら、ノコ刃を下げきった状態で回転を停止させてください。ノコ刃が停止したら、ハンドルを所定の位置に戻します。

ノコ刃が切断面を乱してしまうため、切断の最中にノコ刃を戻して切り直したり、切断終了後にまだ回転しているノコ刃を持ち上げたりしてはいけません。

スライド丸ノコでの切断の様子

ダウンカット

刃を下におろして切断する技法で、細い棒材などの切断に最適です。

まず、スライド軸の固定ネジを締め、ノコ刃が前後・斜め等にスライドしないように固定しておきます。準備ができたら、回転する刃を上から下にゆっくりと下ろし、切断しましょう。

ダウンカット

スライドカット

刃を前後にスライドさせて切断する技法です。幅広の板材などの切断に適しています。スライドカットを行う場合は、スライド軸の固定ネジを解除しておきましょう。

回転するハンドルを手前に引き寄せ、下におろして材料に刃を入れたら、そのままフェンスに向かってスライドさせます。

スライドカット

角度切断

ターンベースのレバーを操作して角度を調整すると、任意の角度での切断を行うことが可能です。角度設定は、目盛りを希望の角度にセットするだけで簡単に行えます。

傾斜切断

アームに傾斜を付けた状態で固定することで、斜めに傾斜のついた切断が可能です。傾斜切断を行う場合は、ハンドルを垂直方向に下げるのではなく、ノコ刃の傾斜と平行になるように力を込めてください。

まとめ

大型の電動工具であるスライド丸ノコは、使いこなすのが大変と思われがちです。しかし、操作方法や各種の切り方をよく理解しておけば問題なく使用できます。現場の効率化に大きく役立ってくれることでしょう。