シリコーングリースとシリコーンスプレーの特長
シリコーングリース
使用温度域が広く、酸化安定性・耐水性などに優れているグリースです。

特長
- 一般潤滑用シリコーングリースは一般石油系グリースに比べて酸化安定性や温度特性・耐水性に優れ、適用範囲が広く、また、高温潤滑用シリコーングリースでは、200℃以上の高温でも使用できるものもあります。
- 熱で変色しにくいです。
- ちょう度(材料の硬さ)が安定し、低温でも
硬くなりません。
オイルとグリースの使い分けについて
オイルは液体であるため流動性がありますので、注油することで部品細部まで入っていきます。
反面、短期間でオイルが漏れて出てしまうことがあります。
これに対して、グリースは半固体であるため流動性が低く、部品の外から塗布しても潤滑部分には届きません。
このため、あらかじめ潤滑部分に塗っておかなければ効果がありませんが、潤滑部分にとどまるため長期にわたる潤滑性能や耐水性が得られます。
注意事項
- 直射日光を避け、湿気の少ない冷暗所に保管してください。
- 硬化、酸化、揮発、油分離がきわめておこりにくく、1回の塗布で長時間使用することができます。
耐熱・耐寒用シリコーングリース

特長
- モーター、ポンプ、ファンなどの潤滑に使用します。
- 各種ベアリング、バルブ、ギアなどの潤滑に使用します。
- 高温や低温において、きわめて安定した潤滑性を
発揮します。
- 使用温度範囲(℃)を確認してください。
- 用途に合わせてタイプ・容量(g)を選んでください。
- 軽潤滑用に使用します。(プラスチック部分など力のかかっていないところで使用します。)
※参考:重潤滑用(大きな機械で動かしているようなところで使用します。
シリコーンスプレー
液状~水あめ状の様々な粘度があり、広範囲な用途に使用されます。

特長
製品の型を外しやすくしたり、機械のテーブル上のすべりを
よくします。
オイル特有のベトつきがほとんどなく無色透明です。
※周辺を汚しません。
プラスチックへの影響がほとんどないので、プラスチック金型の
離型剤として最適です。
シリコーンオイル

特長
- 液状~水あめ状の粘度の種類があり、金型離型や軽潤滑、
ツヤ出しなど様々な使用用途があります。 - 耐熱、耐寒性(-40~200℃)があります。
- 温度粘度変化が少なく、低い温度でも硬くなりません。
- 表面張力が小さく、すみずみまで行き渡ります。
- はっ水性があります。
- 潤滑性があります。
- 無色透明、無味、無臭です。

- 用途を確認してください。(離型・潤滑など)
- 用途に合わせてスプレータイプまたはオイル原液かを選んでください。
- 使用温度(℃)を確認してください。
- シリコーンオイルは用途を確認し、粘度を選んでください。
ココミテvol.2より転載