工具の通販モノタロウ 六角棒レンチ 六角棒レンチの種類と使い方

六角棒レンチの種類と使い方

六角棒レンチは細い棒の先端が正六角形になっている工具です。ボルトを締めたり緩めたりする工具で、一般家庭でも家具の組み立て時に目にすることがあるでしょう。ここでは、六角棒レンチの具体的な種類や使い方などを紹介します。

六角棒レンチとは

六角棒レンチは、六角穴付きボルトのねじを固定したり緩めたりするための工具です。様々な呼び方があり、六角棒スパナ、六角棒レンチ、ヘキサゴンレンチ、ヘックスなどと呼ばれることもあります。自転車、家具、機械設備などで用いられる工具で、組み立てが必要な家具に付けられていることがあります。

六角棒レンチはボルトの穴に差し込む時の接触面積が大きく、ボルトが壊れにくいという性質を持ちます。例えば、プラスドライバーやマイナスドライバーをねじに使用する際に、ねじ穴を壊してしまった経験がある方もいるかもしれません。しかし、六角棒レンチの場合は、ぴったりと合うサイズで使用するため、ドライバー使用時のようなボルトの損傷を防ぐことができます。

六角棒レンチの種類

六角棒レンチのうち使用頻度が高いのは3mmと6mmの2種類ですが、小さなサイズのものだと紛失しやすく、セット売りで販売されている商品を選ぶ方法もあります。六角棒レンチには、ドライバータイプ、L型タイプ、T型タイプ、折りたたみタイプ、ヘキサゴンソケットなどの種類があるので使い分けてみましょう。

六角棒レンチの主なラインナップ

ドライバータイプとは、ドライバーの形状でグリップしやすい作りが特徴です。ドライバーのように押しながら回すことができるため、操作がしやすく、利便性はよくなります。

L型タイプ

L型タイプは持ち手となる部分がL字になっており、持ち手の短い方で早回し、長い方で本締めなど使い分けができるようになっています。複数のサイズがセットになった商品も多いタイプなので、六角棒レンチのサイズを変えて色々と作業する方に向いているでしょう。

T型タイプ

T型タイプは、持ち手部分がT字になっており、力をかけやすく早回しすることができます。作業スピードを重視したい方にはおすすめの六角棒レンチです。

折りたたみタイプ

折りたたみタイプは、コンパクトで携帯性に優れており、複数のサイズが1つに収まっています。紛失してしまう心配もなく、すべてが固定される上に折りたたんで収納できる点が特徴です。

ヘキサゴンソケットタイプ

ヘキサゴンソケットタイプとは、ラチェットハンドルなどと組み合わせて使用するタイプです。アタッチメントやハンドルと組み合わせることで、狭い場所や複雑な場所でも簡単に作業ができます。

六角棒レンチの先端形状の種類

六角棒レンチの先端は、標準の六角形状と、ポールポイント形状、トルクス形状があります。六角形状はボルトに六角形の穴が付けられており、ポールポイント形状は先端が丸みを帯びており、斜めからアクセスが可能です。0~25度くらいの角度からレンチを挿入できる点が特徴です。

六角棒レンチの先端形状の種類

六角棒レンチの使い方

六角棒レンチはボルトに対してサイズの合う工具を使うのが基本で、L字型のものでは長い方を差込み、短い方を手持ちにすれば早回しが可能です。短い方を差し込むと、強い力で締めたり緩めたりでき、使用用途に合わせて両方の使い分けができます。

先端が丸いポールポイントでは、六角棒レンチはボルトに対して斜めに差し込んで下さい。この場合は接触面が少ないため、強いトルクで先端が破損することがあります。そのため、最終的な締め込みや、緩める際に使用するのは避けるようにしましょう。

六角棒レンチの注意点では、強い力はボルトだけでなくレンチも壊れることがあります。L字レンチを上や下に傾くように動かしたり、軸を倒しながら回したりすると六角の先端が破損します。レンチが壊れると危険ですので、JIS規格を参考にしながらレンチの能力以上のトルクをかけないようにしましょう。

六角棒レンチでネジやボルトを締め付ける際の目安としては、レンチが20ミリほどたわむ程度までで十分です。締め付けをする時は、それ以上強いトルクをかけても効果が出ません。もし、ネジやボルトが入っていかないように感じるのであれば、穴の掃除をして下さい。

ボルトが錆び付いて外れなくなった場合、過大なトルクが必要となり破損の可能性があります。そのようなケースでは、事前に浸透性潤滑剤を使用すれば摩擦を軽減できます。スプレーをナットとボルトの接合面全体にかけ、10分以上経過してから緩める作業に入ります。再び締め付ける場合は、浸透性潤滑剤をよく拭き取ってから六角棒レンチを入れて締め直して下さい。潤滑剤の成分が残るとトルクが小さくなり、締め付けすぎてボルトが切れやすくなります。

六角棒レンチは複数のサイズがセットになって売られていることが多く、コンパクトに収納できる商品もありますから、1つ用意しておくと便利です。ポールポイントは斜めからも工具を入れられるメリットがあるため、回すスペースが足りない場合には準備しておきましょう。六角棒レンチは組み立て家具の設置など日常生活でも使用することがある工具なので、使い方を覚えておくと便利です。