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パテの種類と使い方

パテには様々な種類がありますが、パテの役割は充填剤(穴やヒビなどの欠損部分を埋めて修復するための材料)として使用されたり、接着剤として使用されるのが一般的です。

パテの種類とそれぞれの特徴

パテは殆どが粘土のように柔らかく自由に形を変えられる素材であるため、様々な欠損箇所に、形を合わせて用いることができ、補修を行えます。さらに時間が経てば硬化するため研磨を行うことで整形でき、仕上がりを美しくできる他塗装をすることができるため、欠損箇所を周りに合わせた色にすることで修繕の仕上がりを目立たない様にすることが可能です。

そのため、建築物の修繕はもちろんのこと、プラモデルなど見栄えを大切にするものや複雑な形状をもつものの修繕に適しています。

パテの種類により、木材や金属に使用するようなエポキシパテや、室内ボードなどの広範囲に施行するエマルション系のパテなどが存在しますので、塗布箇所に合わせたパテ選びが必要です。以下でそのパテの種類に関して説明します。

今回ご紹介するパテの種類は

  1. 合成樹脂エマルション系パテ
  2. 石膏系パテ(反応硬化型)
  3. 炭酸カルシウム系パテ(乾燥硬化型)
  4. エポキシパテ
  5. 耐火パテ
  6. 瞬間接着パテ

の6つの種類です。

合成樹脂エマルション系パテ

合成樹脂エマルション系パテ

施工性(作業性)と研磨性に優れているので、室内ボード類や壁面によく使用されています。

しかし、耐水性や耐湿性、耐アルカリ性は弱いので近年、JIS  K 5669が制定され、品質が細かく分けられるようになりました。


石膏系パテ(反応硬化型)

石膏系パテ

粒子の粗い下塗り用パテとして使用され、水と練り合わせることで、硬化が起こります。石膏系パテには混練調整してから使用できる時間が設定されていますので、確認してから使用してください。


炭酸カルシウム系パテ(乾燥硬化型)

炭酸カルシウム系パテ

乾燥することで硬化します。また、クロス接着剤の水分により、パテが軟化したり、強度低下を起し接着不良や剥がれなどを生じないように、樹脂分が多く配合されているものです。


エポキシパテ

エポキシパテ

粘土状のパテで、エポキシ樹脂のプレポリマーと硬化剤の異なる2剤を練りあわせ混ぜることで、硬化します。様々なものに使用できるのが特徴です。

モノタロウ 鉄粉配合パテ(スタンダード)

モノタロウ 鉄粉配合パテ(スタンダード)
モノタロウ 鉄粉配合パテ(速硬化タイプ)
モノタロウ 鉄粉配合パテ(超速硬化タイプ)


耐火パテ

耐火パテ

耐火仕切板や耐火充填材等の防災材料をケーブルの区画貫通部に使用し、 火災の伝播を阻止します。

「不燃材料」として国土交通大臣認定取得している耐火パテは、 防火上、不燃材料の使用が規定されている部位の処理が行えます。 貫通部の埋め戻しや内装制限箇所の目地材・隙間埋め材として使用できます。また、鋼管等不燃材料配管を用いた防火区画の端部処理も行えます。


瞬間接着パテ

耐火パテ

粉と液を混ぜ合わせ使用する特殊なパテです。瞬間接着剤と同じ特性をもっており、強力な接着を実現します。また、粉の混ぜる比率を変えることで、粘度も自由に変更出来るのが特徴です。

 

パテの使用方法

パテの使用方法は、種類により異なりますが、今回は建築物の割れや穴などの欠陥に埋めこむパテの使用法をご紹介致します。

建築物の割れや穴などの欠陥に埋めこむパテには、

(1)盛り付け
(2)乾燥
(3)切削
(4)研磨

の手順があります。

パテを使用する際は主に、ヘラとナイフ、サンドぺーパーを用意します。

まず、盛り付けですが、全面にパテを付けて平滑度を高める場合を総しごき、部分的に充填する場合はパテかい、全面に付ける場合の1回目の塗付を地付けと呼びます。

液状のパテの場合はヘラなどを用い修繕箇所へ盛り付けていきます。

エポキシパテの場合ビニール手袋をはめ、2剤を混ぜ合わせ修繕箇所へ盛り付けます。

修繕部分を埋め尽くす形でパテを盛り付けることが出来れば、しっかり乾燥するまで待ちます。乾燥時間はパテの種類により大きく異なります。

速乾性のパテでもしっかり硬化するまで、記載されている時間放置しましょう。

次に乾燥が確認出来れば、余計なパテの部分を切削していきます。修繕部分の適した形へ切削が出来れば、研磨を行っていきます。

研磨にはサンドペーパーを使用し、見栄えを綺麗にしていきます。最後に状況に応じて、さらに塗装を行いましょう。