ラベルシートの種類と選び方
そもそもラベルシートとは
そもそもラベルシールとは、OA・PC用品のひとつであり、商品などにラベリングをする際に用いるシールのことです。内容物を表記したり、使用するにあたっての注意点を示したりするなど、販売する側にとってもなくてはならない存在となっています。目的に応じて、数多くのラベルシールが作られており、種類は年々増え続けています。今回は、そんなラベルシートの種類や用途に応じた選び方をご紹介していきたいと思います。
プリンターから選ぶ
ラベルシールは、お使いになるプリンターによって使用するものが異なってきます。
インクを直接シートに噴きかけて印刷をするタイプのプリンターです。インクの再現性がとても高い反面、色が滲みやすいという特徴があります。また、印刷に要する時間も比較的長くかかることや、枚数が多くなるとコスト効率が悪くなるというデメリットも。少量で、鮮やかな色味を出して印刷をしたいという時におすすめのラベルシートです。
印刷速度がとても早く、色が滲まないのが特徴のレーザープリンター。色味の定着性も高いことから、印刷が長持ちするというメリットもある反面、色の再現性が低いというデメリットもあります。しかし、大量に印刷をする際のコストは格段に抑えられますので、印刷頻度が多いという場合にはおすすめしたいラベルシールです。
様々なプリンターに対応したのが、このマルチ(汎用)プリンタラベルです。レーザープリンターをはじめ、コピー機やインクジェットプリンターなど、どの形態のプリンターを使用しても印刷することができるのがとても便利です。しかし、他のラベルに比べてコストがかかってくるのがデメリットです。
モノクロコピー機での印刷に優れたタイプのラベルシートです。ダイレクトメールの宛名や表示用ラベルの印刷に適しています。
サイズから選ぶ
ラベルシールには様々なサイズがあり、用途によって使い分けることができます。大きいものから、かなり細かいサイズまで多種多様ですので、使用する目的に合わせた商品を選ぶことができます。
A1(594×841mm)、A3(297×420mm)、A4(210×297mm)、A5(148×210mm)
B1(728×1030mm)、B4(257×364mm)、B5(182×257mm)、B6(128×182mm)
C1(648×917mm)
大きなサイズでかなり目立つため、注意喚起をする際のラベルシールの作成などにとても役立ちます。
L判(89×127mm) 四切判(254 × 305 mm)日本の写真の標準サイズのL版と大判の写真サイズの四切判は、写真をそのまま印刷をして貼り付けることができます。
みの判(270×390mm)・中判(191×270mm)半紙と同様、昔ながらの紙の大きさを表す寸法で、賞状などでよく使われているサイズです。賞状タイプのラベルシールも販売されており、賞状をシールとして印刷することができます。
カードサイズ(54×86㎜)・ハガキサイズ(100×148mm)・名刺サイズ(55×91mm)小さめの作りのため、宛名やラベリングなど比較的多くの用途で使うことができるサイズです。
面付けから選ぶ
面付けとは、ラベルシールがどのように分割されているかを表す表記です。例えば、4面のラベルシールの場合、1枚のシールが4分割されているということになります。
一番人気の高いものはA4の10面タイプ。大きさも程よく、宛名ラベルやその他のラベリングに大変適しています。
24面などの小さなサイズも人気で、ラックなどの細かい箇所のラベリングにとても重宝します。
自由な大きさや形にカットすることができるのが特徴のノーカット(フリーカット)タイプなどもありますので、用途に合った商品を探してみましょう。
素材から選ぶ
ラベルシートと一言でいっても、その素材は様々です。一般的によく使用されている素材を中心にまとめてみました。
- マット
- 通常よく見かけるラベルシールで、とても使いやすいタイプの素材です。表面のツヤを抑えた加工がされています。
- 光沢
- 表面にツヤを出すためコーティング加工をした素材です。ツヤツヤしていて、発色も良いのが特徴となっています。
- 普通紙(PPC用紙)・上質紙
- 紙の表面に加工がされていない素材です。マット紙と比較すると、発色具合などの仕上がりの質がやや下がります。
- その他、特徴的な素材を使ったラベルシートも多く販売されています。その一部をご紹介します。
- アイロン転写紙
- 布にアイロンを当てることで洗濯しても剥がれにくいラベルシートになります。オリジナルの布製商品などにも活用できるでしょう。
- 和紙
- 挨拶状や案内状などを印刷する際に重宝する和紙のラベルシートです。高級感が出ますので、特別な催し物の際などに使用するととても華やかな印象を与えてくれるでしょう。
- ポリエステルフィルム
- この素材は、「セキュリティーシール・フィルム」などに使われています。セキュリティーシールとは、商品を開封した際に「開封済」の文言が残り、開封したことを知らせてくれる画期的な商品です。CDケースなどに添付したり、精密機器などの不正改ざんを防止するために使うこともできます。使用する素材によって異なりますが、ほとんどの場合は指などでこすっても剥がれない作りになっています。
いかがでしたでしょうか? 今回はラベルシートの種類や選び方についてご紹介してきました。今や、私たちの生活の中に欠かせない存在となっている「ラベルシール」。使用するプリンターによって使用できる素材が異なるとともに、商品によってコストもかなり差が出てきます。用途や使うロット数などを考慮して、あなたに合ったラベルシートをぜひ探してみましょう!