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水栓パイプの種類と取り替え方

既存の水栓パイプを取り換えることで、吐水口の高さ・長さを調節することができます。また節水や水はねの防止など、機能性を向上させることも可能です。目的に応じて適切な種類かつサイズの合った水栓パイプを選別しましょう。こちらでは水栓パイプの種類とサイズ、取り替え方について解説します。

水栓パイプと先端部品の用途別種類

水栓パイプや、その先端に取り付けて使用する部品には種類があり、水廻りの様々な悩みや要望に応えることができます。

<水栓パイプの用途別種類>

高さを上げてシンクを広く使いたい/浄水器をつけたい
  • ・上向きパイプ

吐水口の位置を高くできるパイプです。シンクで大きな鍋を洗ったりバケツに水を汲んだりしやすくなります。また水栓とシンクの間が狭くて取り付けられなかった浄水器の取り付けも可能です。


  • ・スワンパイプ

その名の通り、白鳥の首のようにS字型にカーブしているパイプ。吐水口の位置が高くなり、シンクを広く使うことが可能です。下向き・上向きと両方のタイプがあります。

●パイプをのばしたい
  • ・伸縮パイプ

平行方向にパイプの長さを伸ばしたり縮めたりして調節できるタイプ。一時的に長くすることができるので、シンクの掃除や水汲み時に便利です。また先端部分は360度回転するタイプもあります。


●自在に向きを変えたい
  • ・フレキシブルパイプ

パイプ部分をぐにゃぐにゃと自在に曲げることができるタイプです。自由に角度を変えられるため、シンクの隅々に水が届きます。タイプは、上向き・下向き・スワンタイプなど様々です。

<先端部品の用途別種類>

●節水したい
  • ・キッチンシャワー

パイプの先端に取り付けることでシャワー状の水を噴出します。少ない水でも勢いよく噴出するため、節水が可能。皿洗いなどの用途に向いています。


●水はねをおさえたい
  • ・泡まつキャップ

泡まつ金具を取り付けることで、水に泡(空気)が混ざります。この泡が水流を柔らかくし、水はねを防止。節水効果も同時に得られます。

水栓パイプのサイズ

JISによって規定されている規格水栓のサイズは2種類です。新しい蛇口パイプを購入する前に、取り付けたい部分のサイズを確認しておきましょう。

まず、既存の本体から蛇口パイプを取り外すと、水栓本体、パイプパッキン(Uパッキン)、パイプリング、蛇口パイプ(袋ナット付き)に分けられます。

蛇口パイプのサイズを見る時は、水栓本体のネジ部分である「外ネジ外径」と、蛇口パイプのネジ部分である「パイプ外径」を確認しましょう。同時に、内ネジなのか外ネジなのかも製品によって異なるため、事前に確認しておいてください。

●呼13(1/2)

取付ネジサイズ…W26山20

外ネジ外径…約26mm

パイプ外径…16mm

家庭などの水道に使用される一般的なサイズです。

●呼20(3/4)

取付ネジサイズ…W30山20

外ネジ外径…約30mm

パイプ外径…19mm

業務用などに使用される大口径サイズです。

大口径のパイプ外径19mmの水栓でも、ネジアダプター(パイプアダプター)を使用することで16mmの蛇口パイプを取り付けることが可能です。16mmは19mmに比べてパイプの種類が豊富なため、より好みに合っている使い勝手の良いパイプに変更することができます。

また、水栓の種類(混合栓や特殊な水栓など)やメーカーによっては規定サイズと異なる場合もありますので、都度確認してください。

ちなみに、サイズも大切ですが、パイプの長さも事前に確認しておきましょう。特に曲がっているタイプの蛇口パイプは、曲がり角度によって取り付け部から手前までの長さが違ってきます。シンクからはみ出してしまうことのないよう、その点も考慮して選定しましょう。その他、蛇口のハンドル部分に曲がったパイプが当たらないかどうか、水がシンクのどの位置に落ちるかなども選定ポイントです。

蛇口パイプの取り替え方

では、サイズの適合した蛇口パイプを手に入れたら、どうやって交換すれば良いのでしょうか。基本的に取り換えは簡単に行えますが、手順を間違えるとうまくはまらなかったり水漏れの原因となったりします。具体的な取り替え方をこちらで確認しておきましょう。

必要なもの
  • サイズの合っている新しい蛇口パイプ
  • 水栓補修レンチ(スライドレンチ、モンキーレンチなどでもOK)

  • 掃除道具(歯ブラシでも可)
1.水道栓を止めておく

必要ないと思われるかもしれませんが、万全を期すことが作業の基本です。作業前には必ず止水栓ボックス内やメーターボックス内、流し台の下の止水栓を締めておきましょう。

2.パイプナットを外し、既存の蛇口パイプとパッキンを外す

今付いている蛇口パイプのナットをレンチで緩め、取り外します。この時、水栓本体の中に古いパイプパッキンが残りますので、指を入れるなどして取り出しましょう。

3.掃除をする

新しい蛇口パイプを取り付ける前に、専用ブラシや歯ブラシなどの道具を使い、水栓本体のネジまわりなどを磨きましょう。キレイにすることでネジの回りも良くなります。

4.新しいパッキンを水栓本体に入れる

パイプの前に、まずはパイプパッキンを水栓本体にはめます。この時、パッキンは溝のある方を水栓に向けましょう。たとえば水栓が下向きの場合はパッキンの溝は上向き、水栓が上向きの場合はパッキンの溝が下向きになります。パッキンが傷つかないように注意してください。

5.新しい蛇口パイプを水栓に差し込み、ナットを締める

新しい蛇口パイプにパイプリングが装着されていることを確認し、水栓に差し込みます。そしてパイプナットをレンチでしっかりと締めましょう。ここで緩く締めたりすると、水漏れの原因となります。

6.水漏れがないことを確認する

最後に締めていた止水栓を開けて、蛇口ハンドルを捻って水を出してみましょう。水漏れがないことを確認したら完了です。

まとめ

水漏れ時の補修はもちろん、飲食店などの場合は使いにくい既存の水栓パイプを取り換えることで作業の効率化も図れます。とはいえ購入後に「サイズが合わない」ということのないように、取り換えたい水栓の種類はもちろん、サイズもしっかりと確認しておきましょう。

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