工具の通販モノタロウ 歩数計・活動量計 歩数計の種類と選び方

歩数計の種類と選び方

人間の筋肉は使わなければどんどん衰えていってしまいます。介護の現場で働く従業員にとって、入居者の運動管理は大切な業務のひとつです。健康状態や年齢に合わせた適切な運動を行ってもらうためにも、数値化された目標が必要となります。「歩く」という行為は、人間の基本的動作のひとつです。歩数計を使うことで1日に必要な運動量を正確に測り、効果的な運動ができるようプログラムを組む必要があるのです。

歩数計とは

歩数計とは、歩数を数える健康補助器具ですが、最近では携帯電話やスマートフォンの機能としても搭載されています。ペドメーター、万歩計も歩数計と同じ意味ですが、万歩計は開発企業の登録商標で歩数計そのものを指す言葉ではありません。

歩数計は、歩数カウント方式や装着方法、搭載されている機能やメモリー数からも選ぶことができます。

歩数カウント方式で選ぶ

歩数計は、内蔵された電気スイッチが歩く時の上下振動により開閉し歩数をカウントする振り子方式と、上下横方向の加速度を計測して歩数をカウントする3D加速度センサーの2つの歩数カウント方式が主流になっています。ちなみに、上下方向のみの加速度を計測する歩数計は、加速度センサー方式とよばれます。

3D加速度センサー

上下方向に加え、横の動きに対してもセンサーで計測することでより正確な歩数をカウントすることができる方式です。3D加速度センサー方式の最大のメリットは、装着方法にこだわる必要がない点です。洋服のポケットでもカバンでも、とにかく一緒に移動さえすればどのような形で持っていても正確に計測してくれるのです。また、3D加速度センサー搭載機は、付加機能が搭載しやすいという点でもすぐれています。

3D加速度センサー

振り子方式

内蔵された電気スイッチが物理的に開閉することで歩数をカウントするため、正確に身につける必要があります。手首や腰など、歩く時に動く箇所に装着していないと正確に測れない可能性があります。使い方は簡単でバッテリーの必要もないため、アバウトでいいから気軽に歩数を計測したいという時に便利なアイテムです。

振り子方式

 

装着方法で選ぶ

歩数計は、装着方法によって選ぶことができます。

ブレスレットタイプ

ブレスレットタイプ

腕時計のように手首に装着するタイプです。振り子方式の歩数計に多く見られるタイプで、マジックテープなどで固定します。簡単に取り外しができるため、扱いやすいですが、人によっては装着部分が痒い、締めつけ感がある、と感じる人もいますので注意が必要です。


ウエストタイプ

ウエストタイプ

歩数計の裏側に取り付けられたクリップなどでベルトに挟んで使用するタイプです。こちらも振り子方式に多く見られます。普段からベルトをしている人には脱着が容易な上、装着者の負担にならないためおすすめなのですが、女性や寝間着を着用している要介護者の場合、取り付けることが困難になります。


ポケットタイプ

ポケットタイプ

ポケットやポーチなど、どこに入れても計測可能なタイプで、3D加速度センサー方式が該当します。要介護者ではなく、介護者が身につけ一緒に歩くことでも歩数がわかるため非常に扱いやすくなっています。また、些細な動きでもしっかりと計測してくれますから、リハビリなどでの使用にも適しています。

 

その他の機能から選ぶ

心拍数や血圧などの付加機能

3D加速度センサー方式の歩数計には、さまざまな付加機能が追加されている商品があります。心拍数や血圧などは、介護者の健康状態を逐一確認しながら運動ができるためとても便利です。また、運動データは専用アプリなどに転送することで個別に管理することも可能です。


データの保存期間(メモリー)

歩数計は、データの保存期間でも選ぶことができます。当日のみの保存期間から、7日、14日、30日といったものが用意されています。なかには、アプリなどに転送することで半永久的に記録を残しておけるものもあります。

 

まとめ

介護の現場では、要介護者の状態に合わせて個別にプログラムを組んで運動を行う必要があります。歩数計があることで、運動量がデータ化でき、複数の介護者が交代で担当しても適切な運動量を把握することができるのです。歩数計には、取り付け場所、付加機能、歩数カウント方式などに違いがありますから、介護者の状態や使いやすさなどを考慮して最適な歩数計を選ぶ必要があります。

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