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口腔スポンジの種類と選び方

口腔内には、多種多様な細菌が繁殖していて、その数は肛門よりも多いと言われています。黄色ブドウ球菌やカンジタ菌といった細菌以外にも、命名もされていないものまで含めると、その数は1g中に1,000億個にも上ると言われています。高齢者の中には、すでに自分の歯が失われた状態の方もいますが、そのような場合でも口腔スポンジなどを使ったオーラルケアは必要になります。

口腔スポンジとは

口腔スポンジ

口腔スポンジ

自分で口腔ケアができない高齢者の歯茎や口腔内粘膜を清掃するために用いられる一種の介護用品です。柄の先にやわらかい素材でできたスポンジが取り付けられていて、要介護者の口腔内をマッサージするように清掃します。

口腔スポンジは、要介護者に合わせたアイテムを使用する必要があります。先端のスポンジは汚れを吸着しやすいように、星型や花形に加工されたものが多く、色は、汚れや口腔内の出血を確認しやすいように、明るい黄色やピンクのものが多くなっています。介護に使用する場合は、要介護者の口のサイズに合わせたものを選ぶことが重要です。要介護者にとって、長時間口を開け続ける姿勢は苦痛を伴うこともあります。上側歯茎、上顎、下側歯茎、舌、下顎の順番でケアすると、同じ場所を繰り返し清掃することもなく短時間で効率よく処理できます。

 

サイズから選ぶ

口腔スポンジは、要介護者の口の大きさに合わせて先端のブラシの大きさを変更する必要があります。口を大きく開くことができない方の場合、大きなブラシは苦痛になりますし、歯茎などの細かい部分をきれいに清掃することができません。

ラインナップされているサイズには、小さいものでは14×20mm程度のものが用意されています。口腔スポンジは、通常、Sサイズが14Φ×20mm、Mサイズが17Φ×20mm、Lサイズは20Φ×25mm前後の大きさでサイズ分けがされています。

また、口腔スポンジは、持ち手にあたる軸部分の長さによっても選ぶことができます。通常、口腔スポンジの持ち手は、短い方がケアしやすいという方が多いのですが、要介護者の状態によっては、意図せず介護者の手を噛んでしまったり、歯茎の敏感な部分に触れられて痛みを感じてしまったりすることもあります。その場合は、長めの軸サイズの口腔スポンジを選ぶと安全です。軸の長さは短いもので110mm程度、長いもので170mmほどのものが用意されています。

 

軸材質から選ぶ

口腔スポンジは、軸の材質によっても選ぶことができます。一般的に流通している口腔スポンジには、プラスチックで作られたものと、紙製品のものがあります。

口腔スポンジは使い捨てです。何回か使用できるように思えますが、そうではありません。衛生面を考慮する意味でも1回の使用で捨てるようにしましょう。

プラ軸

プラ軸

軸がプラスチックでできた口腔スポンジです。通常、口腔スポンジは汚れがスポンジに付着するたびに、別途用意した水で軽く洗ってから清掃を繰り返します。プラスチックの軸は、水にも強く、ほどよい弾力性を持っているため、適度な圧力で粘膜を掃除することができるのです。プラスチック軸の口腔スポンジは、耐摩耗性にもすぐれていますが、感染症予防や衛生上の問題から、原則として1回ごとに使い捨てます。


紙軸

紙軸

綿棒の軸のように圧縮硬化された紙で作られた口腔スポンジです。プラスチック軸にくらべ、安価なのが特徴ですが、長時間使用していると水分を含んで曲がったり、折れたりすることもあります。口腔内の湿度が適度に保たれ、過度の水分が必要ない要介護者の場合などは、使い勝手のいい口腔スポンジと言えます。

 

まとめ

口腔スポンジは、自分で口腔内のケアができない方に使用されることが多いアイテムです。口腔ケアは、歯だけではなく歯茎や口腔粘膜などもきれいにする必要があります。高齢者の場合、口腔粘膜自体が弱っていることもあるため、やわらかい口腔スポンジで適度な力でマッサージするように処置する必要があります。

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