メディア収納用品の種類と選び方
メディア収納用品とは
製品によっては100ギガバイトを超える記録容量を持つメディアは、PCなみのデータを保存できるため扱いには十分な注意が必要になります。大切なデータを守るためには、静電気や衝撃などから守るアイテムが必要です。メディア収納用品とは、大切な記録が詰まったメディアを安全に保管・持ち運びができるアイテムの総称です。
メディア収納用品の種類と選び方
メディア収納用品は、対象となるメディアによってさまざまな形状・特性を持ったアイテムがあります。目的にあったメディア収納用品を選ぶことで効率のいい保管・持ち運びが可能になります。
CD・DVDケースの選び方
パソコンにかぎらず、音楽やゲームなどの媒体にも使用されることの多いCDやDVDは、記録面が広く露出していることから傷などに弱く、また、薄く円盤状の形態から衝撃や熱などにも強くありません。CD・DVDケースは安全性を第一に考慮する必要があるのです。
もっとも一般的に使用されているケースです。薄いポリスチレン製のケースで記録面に傷が付くのを防いでくれます。一般的な音楽CDで使用されているようなものから、薄型のもの、複数枚収納可能なものがあります。価格も安く、カラーバリエーションも豊富で種類ごとに色分けできるなど管理もしやすくなっています。
不織布で作られたケースです。省スペース性が高く、コストも比較的安いので、配布用や雑誌の付録などによく使用されています。両面が収納になっているものや、ファイルに綴じられるように穴が空いているものなどもあります。
簡易的な保護を目的に作られているため、衝撃などには強くありません。
コンシューマーのゲームソフトや映画などのDVD版を購入したさいに入っているケースです。もっとも安定性が高く、衝撃、光、熱などにも強いため保管にも持ち運びにも適しています。トールケースは中開きにもディスクを収納できるタイプもあり、複数枚収納できるケースもあります。
後述のCD・DVDファイルと同じ目的で作られたもので、複数のメディアをファスナーで閉じられるケースの中に保管できるタイプです。大量のメディアを持ち運びするのに適しています。直接的なメディアの収納部分はビニールや不織布ですが、ケース自体がPPやEVAといった素材を使用していることから、衝撃などに強くなっています。
この他にも、ケースに宛先を書くことでそのまま郵便として出せる郵送メールケースや机の上に重ねておけるスタンドタイプなどがあります。
CD/DVDファイルの選び方
CD・DVDファイルとは、複数のCDやDVDをまとめて保管できるアイテムのことで、場所を取らず経済的で持ち運びにも便利なことが特徴です。通常、写真アルバムのような形状をしており、1ページに1枚ずつ収納できるタイプ、1ページに2枚収納できるタイプなどがあります。
また、バインダー状になっていて保管枚数を随時増やせる機能を持ったファイルも販売されています。
CD/DVDファイルの形状
1ページに1枚ずつ収納できるタイプ
1ページに2枚収納できるタイプ
バインダー状
CDボックスの選び方
増えてきたメディアを保管することが目的で使われるのがCD・DVDボックスです。単体で使用することはなく、プラケースなどに入れてから保管します。CDサイズで作られたものから、文庫本などマルチに使用できるものなどが用意されています。CD・DVDボックスには、引き出しタイプのものや上蓋で開閉するものなどがあり、プラケース入りのメディアであれば30~40枚以上収納できるケースもあります。
CDサイズのケース
マルチサイズのケース
引き出しタイプ
大容量タイプ
ただし、いずれも保管には便利ですが営業時などの持ち運びには向いていません。
SDカード収納の選び方
SDカード1枚を収納する専用ケース、複数枚収納できるタイプがあります。複数枚収納できるタイプでも両面に収納可能なケースもあります。いずれも薄型でコンパクト、 軽くて割れにくい素材を使用しています。
中には、落下時の衝撃を防ぐため、耐衝撃性が高く、水、ホコリからデータを守るなどの機能がついたケースもあります。
microSD/SDカードケース
複数枚収納できるタイプ
両面収納タイプ
耐衝撃タイプ
メディア収納のコツ
効率的にメディアを収納するには、保管されているものがひと目で分かるように整理することが重要です。そのためには、メディアごとにケースの色を変えたり、保管してある収納ケースにラベルを貼っておくなどの工夫が必要になります。
ケースを色分けする
ラベルを色分けする
ラベルに書き込む
ラベルを印刷する
仕事にしろ、趣味にしろ記録メディアは時間とともに増え続けていきます。増え過ぎたCDやDVDは保管するだけでも大変です。さらに目的の情報を効率よく探し出すには適切な整理が必要になるのです。メディア収納用品を正しく使うことで、大切な情報をしっかりと管理し整頓することが可能になるのです。