ドアノブと錠前の種類
ドアノブの種類
ドアノブは、部屋や建物の用途を決めるうえで重要なパーツです。代表的な5種類のドアノブについて用途を紹介します。
錠前のないドアノブです。施錠を必要としない居室などの室内ドアに使用します。
片側からのみ施錠・解錠ができるドアノブです。トイレや浴室、施錠を必要とする書斎や個室などの室内ドアの使用に適しています。
間仕切り錠と同様の構造で、部屋の外側のドアノブに施錠・解錠を表示する機能があるものです。トイレや洗面所、会議室などのドアに使用すると、使用者や在室者の有無を外からひと目で判別できます。
片側が洋室向きのレバーハンドル、もう片側が和室の襖貼りドア向きの、和風の把手となっているものです。一般的に施錠機能は付属しませんが、ついているものもあります。
- 本締まり錠
内外の双方から施錠・解錠を行うための専用パーツで、把手は付属せず、錠前としての機能のみを持ちます。玄関錠や空錠とセットにして使用します。
錠前の種類
錠前には、その構造によっていくつかの種類があります。代表的な4種類は下記の通りです。
- 円筒錠
主に室内用または勝手口などで使用されるタイプです。室内側のドアノブのボタンを押下することで、内部に組み込まれたシリンダーが動作し、ドアノブの回転を固定できます。
- チューブラ錠
デッドボルトを持たない錠で、ラッチボルトが固定されることでデッドボルトの役割を果たす機構です。本締り・仮締りの施錠ができ、さらに簡易的な施錠構造をもつタイプなので、室内ドアに適しています。施錠機構はチューブ型のケースに収まっているのも特徴です。
- 箱錠(ケースロック)
箱の内部に錠前の機能を内蔵したタイプの錠前です。ノブとシリンダーは別々になっています。小型で取り付けが簡単な円筒錠やチューブラ錠と異なり、施工はやや困難です。
反面、錠前としての強度は高く防犯性に優れるため、玄関・勝手口などの外回りドアでの使用に向きます。ドアにはめこむタイプの箱錠をケースロックと呼び、ドアに箱を取り付けるタイプのものを「面付箱錠」と呼びます。
- インテグラル錠
箱錠と同じく箱型のラッチを持ち、デッドボルトのある錠前です。ノブの内部にシリンダーとサムターン機構が内蔵されています。4種類の中では安全性・堅牢性が最も高い機構で、一般的にも広く用いられている錠前です。
ドアノブや錠前には、ドアの使用目的に合わせてさまざまな種類を選択することが可能です。それぞれの製品の機能をよく理解し、正しい製品選択を行えるようにしましょう。