LED電球の特長
ここではLED電球の仕組みや特長を分かりやすく解説していきます。
LED電球の仕組み
LEDは白熱電球や蛍光灯から普及が広まっています。
LEDはLight Emission Diodeの略で、日本語では発光ダイオードと呼ばれています。LEDチップの基本構造として、P型半導体(正孔が多い半導体)とN型半導体(電子が多い半導体)が接合された「PN接合」で構成されています。
その発光原理は白熱電球や、蛍光灯とは違います。白熱電球はフィラメントが発熱することで発光し、蛍光灯は管内に発生した不可視光の紫外線を蛍光塗料により可視光線に発行原理です。これに対しLEDは、LEDチップに順方向に電圧をかけることで電子と正孔が移動し、電流が流れます。電子と正孔はそれぞれに向かって移動することで衝突して、結合(再結合)します。この電子と正孔が再結合をすると、元々あったエネルギーよりも小さくなり、その余ったエネルギーが光に変換されることで発光する、という仕組みです。
LEDはLEDチップに電気を通すことで、電子と正孔が再結合する現象を引き起こし、その再結合によるエネルギー放出により発光します。白熱電球のように発熱を伴う発光ではないため、ほとんど熱を発生させません。

LED電球の特長1:省電力だからとってもエコ!
LED電球は白熱電球に比べて省電力であることが特長です。電気料金1円相当で、40W省電力形ですと11時間、60W省電力形なら6時間の点灯が可能になります。1日6時間、年間2000時間使用した場合を比べると、60W形の一般的な白熱電球は約2,380円、LED電球は約333円となり、電気料金、消費電力は1/8となります。

LED電球の特長2:長寿命!
一般白熱電球は約1,000時間、電球型蛍光灯は約6,000時間、LED電球は約40,000時間の点灯寿命となります。LED電球は白熱電球に比べ約40倍、電球型蛍光灯に比べ約6倍も持続時間があり、1日10時間使用しても10年以上も長持ちします。長寿命なので電球交換が面倒な場所にピッタリです。

- 寿命は、光束が70%まで低下するまでの時間です。
- 表示は設計寿命であり、製品の寿命を保証するものではありません。

長寿命だから、電球の取替えが面倒な場所にピッタリ。
LED電球の特長3: 即フル点灯!
LEDは蛍光灯などと違い、半導体であることからスイッチを入れるとすぐに明るくなります。タイムラグがないのですぐ明るさがほしい照明におすすめです。スイッチを入れると、すぐに点灯し、スイッチの入切強く、低温にも強いので寒い冬でも明るく点灯します。

- ポイント1発光までの時間はスイッチを入れた瞬間!
- ポイント2入切に強い!
- ポイント3低温特性にも優れているので、寒い冬でも明るく点灯!(0℃でも点灯します)
白熱灯よりもずっと長寿命!なのに省電力!
LED電球の特長4:環境に優しい
LEDは蛍光灯と発光原理が違い、LED電球は有害物質の水銀を排出しません。可視光線以外の光はほとんど出ないため、紫外線による色あせや、赤外線による傷みもほとんど出ません。消費電力も少ないため、CO2の排出量も少なくなります。またLED電球は、紫外線を出さないことで虫が寄り付きません。室外の玄関灯にも向き、清掃の手間も大幅に減らせます。
- 有害な水銀を一切含まない
- 発光原理が従来の蛍光灯と全く異なるので、環境に有害な水銀を一切使用していません。
- UVレス、赤外線レス
- 可視光線以外の光をほとんど出しません。紫外線による色褪せや赤外線の熱による傷みがほとんどありません。
- 消費電力が少ないため、CO2の排出も少ない
- 40W省電力形は消費電力4.1W、60W省電力形は消費電力7.5W以下と少ないため、CO2の排出も少なくすることが出来ます。
- 虫が集まりにくく清潔
- LEDは虫が集まりやすい350nm付近の波長をほとんど出さないので、灯具清掃の手間を大幅に削減できます。
ただ、メリットが多いLEDですが、いくつかデメリットもあります。熱に弱いことで、浴室などでは損傷の可能性があります。また、白熱灯や蛍光灯より重量があり、360度均一に光を照射することが出来ません。
LED電球は一般的な白熱電球から交換するために開発された電気器具です。白熱電球は国の方針で今後は製造が減少していくことと考えられます。電球交換の際には、ぜひ省エネで環境に優しいLED電球を使うようにして下さい。
LED電球の特長5:白熱電球に引けを取らない配光角度
従来の白熱灯(配光角度約300度)に比べ、LED電球は光の広がる範囲が狭い、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、白熱灯に引けを取らない配光角度のLED電球もあります。
- | リビング | 寝室 | ダイニング | 玄関 | 廊下 | トイレ | 階段 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全方向タイプ 光の広がり約300度 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
広配光タイプ 光の広がり約180度 |
- | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
下方向タイプ 光の広がり約120度 |
- | - | - | - | ○ | ○ | ○ |
取り付け時の注意点
白熱電球からLED電球に交換する際に一番気を付けるポイントは口金の大きさです。口金は電球の根元の金属部のことで、照明器具のソケットに差し込みする部分です。
一般的な白熱電球はE26口金(差し込み式で直径26mm)になります。小型電球のミニクリプトン電球などはE17口金、ハロゲン電球などはE11口金、常夜灯電球としてE12口金などがあります。
また、LED電球の明るさは「全光束」といわれるルーメン(lm)という単位で表されます。LED電球の何ワット(W)相当とは、白熱電球のルーメン値を基準としているので、口金と同じように電球交換の目安としてください。
モノタロウ LEDライト