ラミネーターの種類と選び方
ラミネーターとは
ラミネーターは、紙や写真といった印刷物を保護するために行われる機械で、対象の用紙の表面に特殊なフィルムを貼る機械の総称です。ラミネーターは、通常、対象の用紙をフィルムに挟み込み、熱によって加工することで両面とも保護加工を施します。このタイプのラミネーターをホットラミネーターと言いますが、熱の力を利用せずに加工するコールドラミネーターも存在します。ただ、コールドラミネーターの場合、保護できるのは片面のみとなっています。
ラミネーターの種類と選び方
ラミネーターは、対象用紙の加工サイズや、用紙を送るローラーの本数、保護フィルムの厚さやラミネート速度といった点から選ぶことができます。
加工可能サイズから選ぶ
名刺などを加工するカードサイズ
名刺やカードなどを加工する時に選ばれるのがこのサイズです。
書類やメニュー表などを加工するA4サイズ
汚したくない書類や、店舗のメニュー表などの加工に使用されることが多い一般的なサイズです。
ポスターなど掲示物を加工するA3サイズ
フィルターの中でも大きいサイズになるので、掲示物を加工する時に使用されるのがこのサイズです。A3サイズに対応したラミネートはカードサイズやA4サイズもラミネート加工出来るため、用途の幅が広がることが出来るので一般的に選ばれることが多いです。
ローラーの本数で選ぶ
ラミネーターは、対象の用紙を送るローラーの数でも選ぶことが可能です。ローラーの本数が増えるにしたがい、保護機能の精度は高くなりますが、その分値段も高くなります。
2本:カードなど小さいサイズに適した2本ローラータイプ
オーソドックスなラミネーターに採用されているローラー数です。ラミネーターは対象用紙とフィルムをローラーで機械内部に送り込みますが、そのとき、ローラー自体が発熱してフィルムを圧着します。2本タイプのラミネーターは、圧着するヒートローラーと送り込むローラーを兼用することでコストを抑えています。

4本:価格・仕上がりのバランスが取れた4本ローラータイプ
圧着用のヒートローラーと、送り込む用のプルローラーが別になっているタイプです。2本タイプに比べ精度が上がり、ズレや巻き込みといったトラブルも少なくなります。

6本:仕上がりの精度が高まる6本ローラータイプ
ヒートローラーとフィルムを送り出すためのプルローラーが合わせて6本ついた仕様になります。非常に高い安定性があり、小さいサイズから大きいサイズまできれいにラミネートすることが可能です。

フィルムの厚さから選ぶ
ラミネーターで使用されるフィルムの厚さは種類が豊富です。フィルムの厚さによって、ラミネーターで加える熱量も変わってきます。そのため、ラミナーターを選ぶ際は、フィルムの厚さとの相性が必要となります。ラミネーターによってはフィルムの厚さの指定があったりするので、しっかり確認しましょう。
薄めのフィルム:75ミクロン
低い温度でも貼り付ける加工が可能なため、作業時間を短縮することが出来る特徴があります。
一般的な厚さのフィルム:100ミクロン
オフィスや店舗の掲示物によく使用されるフィルムの厚さです。迷った時はこれを選ぶといいでしょう。
耐久性のあるフィルム:150ミクロン
やや厚めのフィルムです。丈夫で反りに強いため、店舗のメニュー表などにおすすめです。
厚さのあるフィルム:250ミクロン・350ミクロン
仕上がりがプラスチック板のようになるのが特徴です。専用機器が必要になります。
加熱方法で選ぶ
ローラーの内側から熱を加える
ローラーの内側から熱を加えていく方法のラミネーターは内部加熱方式と呼ばれています。使用する前にヒーターの熱を加えるため、使用可能な状態になるまで時間が必要であったり、熱伝導に時間の差が生じる場合があります。しかし、内側から熱を加えるので、ヒーターが内部に設置されており、すっきりして見える特徴があります。
ローラーの外側から熱を加える
2本のローラーを使用し、ローラーの外側から熱を加えていく方法です。オフィスなどでよく使用されている一般的な仕様です。温めるのに時間がかからない点が特徴です。
直接フィルムに熱を加える
フィルムに直接熱を加えていく方法です。平板のヒーターを使用しているため、フィルムをヒーターに挟んで糊を溶かしながらローラーで圧力を加えていきます。素早く仕上げることができる方法ですが、フィルムの巻き込みや気泡が残りやすい特徴があります。
ラミネーターを効果的に使用し迅速な宣伝告知を行うことで販売機会を逃すことが少なくなります。また、通常のオフィスにおいても、さまざまな場所に連絡事項を貼り出すことで、従業員の周知徹底が図りやすくなるのです。