工具の通販モノタロウ ジョイントコネクターボルトの種類

ジョイントコネクターボルトの種類

家具やラックなどを組み立てる際に、ボードとボードを組み合わせる必要があります。この際に用いるのが「ジョイントコネクターボルト」です。ジョイントコネクターボルトには、その用途に応じて主に3つの種類が存在します。そこで今回は、その3種類のジョイントコネクターボルトの特徴と、具体的な用途について解説したいと思います。

そもそもジョイントコネクターボルトを使うとどんなメリットがあるの?

ジョイントコネクターボルトは、家具などの構造体を組み立てる際に、その接合方法として用います。一昔前の家具は、釘などを使って組み立てていたため、完成したものを直接配送するしか方法がありませんでした。けれども、この状況がジョイントコネクターボルトの登場により一変しました。ジョイントコネクターボルトは、そのネジを六角レンチやドライバーを使って締めるだけで、初心者でも簡単に組み立てが可能なため、家具などをバラして配送し、現地で容易に組み立てることが可能になりました。これを「ノックダウン方式」と言い、ジョイントコネクターボルトでシステム化された構造を「ノックダウン機構」と言います。これにより、配送コストの大幅なダウンが実現したのです。では次に、ジョイントコネクターボルトの種類ごとの特徴について解説したいと思います。

ジョイントコネクターボルトの種類

ジョイントコネクターボルトの種類と特長

ジョイントコネクターボルトの種類

ジョイントコネクターボルトAタイプ

Aタイプのジョイントコネクターボルトは、他の種類の中で最も大きな荷重に耐えられるという特徴があります。ネジを回す部分のすぐ下である首下径が非常に太く作られているため、荷重のある構造体同士の組み合わせや接合部分に荷重がかかるような場合にお勧めのタイプとなります。ネジ山部分については、六角レンチのものと±ドライバーの2種類があります。Aタイプは、荷重のかかる構造体に使用することが多いため、お勧めなのは六角レンチタイプのジョイントコネクターボルトです。なぜなら、六角レンチタイプは、ボルトを締め付ける力であるトルクが非常に強く強度があるためです。また、六角レンチでしっかりと締めることで、皿状のネジ山部分が接合部と隙間なく直角に接するため、接合部分に安定感が出ます。日曜大工や家具というよりは、業務用などで用いることが比較的多いタイプと言えるでしょう。

ジョイントコネクターボルトBタイプ

Aタイプの場合は、首下径の太さをネジの軸の太さよりも太くすることで、より大きな荷重に耐えられるようになっていましたが、Bタイプの場合は、首下径の太さをネジの軸の太さと同じ太さに統一したジョイントコネクターボルトとなります。要するに見た目は、皿状の傘の部分から下は同じ太さとなります。Aタイプに比べるとボルト自体の価格は安くなりますが、首下径の強度がAタイプよりも弱いため、荷重がある構造体への使用には向いておらず、基本的にはユニット家具、脚物、ラックなどの組み立て機構にBタイプを用いることが多くなります。また、ネジ山部分については、Aタイプと同じく六角レンチと±ドライバーの2種類があります。

ジョイントコネクターボルトCタイプ

Cタイプは3つの中で最も皿状の頭の部分が小さいタイプになります。ネジの軸の太さは、Bタイプとほぼ同じであるため、荷重に対する耐久性能は変わりませんが、頭の部分がコンパクトなため、幅の狭いボードを接合する際にはCタイプがお勧めです。とにかくボルト自体が目立たないため、美観を求める家具などにはCタイプを用いると良いでしょう。

このようにジョイントコネクターボルトには3つの種類があり、それぞれに細かな特徴があります。そのためジョイントコネクターボルトを購入する際には、組み立てるものの荷重や用途、機能などをしっかりと確認し、それに合ったものを選択するよう心がけましょう。