ヒューズが切れた時の交換方法
ヒューズとは
ヒューズとは、過電流を未然に防ぐ役割を担っており、その過電流を遮断する部品のことを指します。過電流が発生すると、回路が熱により発火することで車両火災が起こる可能性があります。 ヒューズは左右の端子を細い可溶体でつなげた構造をしており、ショートなどの原因で電気回路に大きな電流が流れた時に可溶体が溶断して回路を守る役割をしています。そのため、車いじりをする時は、取り付ける電装品とプラス電源(バッテリーなど)の間に必ずヒューズを組み込むようにしましょう。
「ヒューズが切れる」という言葉を聞いたことがある方がいらっしゃるかと思いますが、ヒューズが切れた状態というのは、下記図の丸で囲った部分が切れた状態のことを言います。この原因は、過電流の発生や、また劣化が影響していることもあります。ヒューズの交換方法については後程解説します。
ヒューズの種類
ヒューズの種類は「平型ヒューズ」「ミニ平型ヒューズ」「低背ヒューズ」の3つです。それぞれの種類は形状とアンペア数に合わせて選びましょう。
ヒューズに記載されている数字がアンペア数になる。ヒューズはアンペア数によって色が異なる。
間違ってアンペア数が小さいものを使用すると、異常がなくともヒューズが切れることがあります。大きいものを使用すると、異常な電力を流してしまう事となり、装置の異常が悪化してしまいます。
ヒューズボックスの場所
ヒューズは、ヒューズボックスと呼ばれる箱に全て収納されています。これは、まとめて収納することで、交換作業などを効率よく行うためです。
ヒューズボックスは、運転席の下の方に備え付けられていることが多いですが、車種によってはダッシュボードの下や助手席側にある場合もあります。見つけにくい場合は「FUSE」と書かれた黒い箱を探しましょう。ヒューズボックスにはカバーが付いていますが、こちらは手で簡単に外すことができます。
ヒューズの交換方法
ヒューズが切れた時の交換方法について解説します。
(1)ヒューズを取り出す
ヒューズボックスのカバーを開け、ヒューズを取り出します。ラジオペンチやヒューズクリップを使って取り外しましょう。そして取り外したヒューズは大切に保管しておきましょう。
ミニ型ヒューズや低背型ヒューズの場合小さいため、手で取り外すことが困難です。ヒューズクリップが付属されている車種が多く、ヒューズボックスの中にあるか事前に確認しておきましょう。
(2)ヒューズを交換する
交換するヒューズのアンペア数を確認し、新しいヒューズを取り付けましょう。
(1)ヒューズを取り出す
エンジンルーム内でのヒューズボックスの場合、まずヒューズボックス周りのロック機構を解除しカバーを取り外します。ヒューズボックスの表や裏側に各ヒューズについて記載されているので、こちらを見ながら交換するヒューズを探します。
(2)ヒューズを交換する
ヒューズクリップを使って交換するヒューズを外します。新しいヒューズを取り付ける時は、必ずアンペア数を確認し、同じアンペア数のものを取り付けるように注意してください。