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フォースゲージの使い方

プッシュ式のボタンやプルトップなど、「押す力」「引く力」は日常的に見られます。その力を測定するフォースゲージは、モノ作りの現場には欠かせないアイテムです。では、具体的にどう使うのでしょうか。フォースゲージについて解説します。

フォースゲージとは

「押す力」「引く力」など、対象にかかる力を測定する道具です。圧縮強度や引張強度を測定する試験や荷重測定などに使用する測定器で、「プッシュプルゲージ」「プッシュプルスケール」と呼ぶこともあります。また、アタッチメントを交換して剥離力や粘着力、摩擦力など様々な力の測定を行うことも可能です。

数値の単位は「N(ニュートン)」です。目盛りを読み取るアナログタイプと、パソコンにも接続できるデジタルタイプなどがあります。

  • アナログタイプ
  • デジタルタイプ

フォースゲージの使い方

フォースゲージは、手に持ったり、計測スタンドに取り付けたりして使用します。具体的な使い方をシーン別に見ていきましょう。


●シートベルトやプルタブの「引く力」の測定

先端の計測軸を対象に引っ掛け、そのまま引いて目盛りを読みます


●レバーやボタンの「押す力」の測定

先端の計測軸で対象を押し、目盛りを読みます。


●バネ圧縮や引張試験

計測スタンドにフォースゲージを取り付け、速度や方向を統一して押す・引くといった動作を機械によって対象に加えます。


●圧着端子の強度測定

試験用スタンドにワイヤーと、ワイヤーをかしめたフォースゲージをセットします。手動レバーを引いてワイヤーに力を加え、引張強度基準をクリアしているか確認します。

まとめ

かつては、モノ作りにおいて「ボタンを押す強さ」などの微調整は職人の手の感覚で設定されていました。しかしフォースゲージでその力の数値化が可能となり、製品によってばらつきのない安定した生産が可能になったのです。フォースゲージを活用し、効率的な強度チェックを行いましょう。