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エンドミルの種類

モノタロウではエンドミルをオリジナルブランドで展開しています。エンドミルとはどのようなものなのか、エンドミルの各部の名前を改めて基礎からご説明し、またモノタロウオリジナルブランドで展開していますエンドミルの種類をご紹介いたします。

エンドミルとは?

エンドミルとは、フライス盤に使用するミルと呼ばれる工具(フライス盤を英語でmilling machineというためそれに使用する工具でミルと言う)のエンド(先端部)にも刃があるもののことを言います。エンドミルの形状はドリルとよく似ていますが、ドリルが先端の方向に円形の穴をあけていくのに対し、エンドミルは側面の刃によって垂直に穴を広げるのが一般的で、表面精度の高いものに仕上げる工具です。さらに、先端にも切削刃があるため、ドリルと同様に先端方向にも水平に穴をあけることが出来ますが、その際は初めにドリルなどで下穴をあけます。

特徴としては、非常に硬い被削材である鋼材・ステンレス・アルミなどに、穴、溝、平面および三次元曲面など様々な形状に切削加工を施すことが可能です。

エンドミルの各部の名称とそれぞれの説明

エンドミルの構造は大きく2つに分けられます。1つはフライス盤とエンドミルを繋ぐ間に存在するホルダーと呼ばれる部品に、エンドミルの装着する部分であるシャンクです。

2つ目は、切削に使用する部分でボディーと呼ばれます。

ボディーにはチップポケットと呼ばれる溝があり、加工時に発生した切りくずを外に流す役割があります。JIB B 0172ではエンドミルの大きさは外径×刃長×全長×シャンクの大きさ(シャンク経)で表し、刃の直径を外径、刃の長さを刃長、エンドミル全体の長さを全形と呼んでいます。またJISでは、より細かく各部の名称を分けており、下記のような名称があります。

箇所名称

エンドミルの種類

スクエアエンドミル

スクエアエンドミル

用途:高合金鋼や鋳物などの金属類の側面加工や仕上げ加工に

先端が平坦になっているエンドミルです。刃は最外径に構成され、水平面や垂直面を切削するのに用いられます。また、フラットエンドミルは下部の刃が弱くなっており、Z軸加工を行う際はボールエンドミルを使用するのがよいでしょう。


ラフィングエンドミル

ラフィングエンドミル

用途:粗削り加工に

切削刃の長さにより、ショート、ミディアム、ロングタイプがあります。荒加工用のラフィングエンドミルですが、製品によっては中仕上げ並みの加工が可能です。材質は多くはコバルトハイス。炭素鋼や合金鋼、ステンレス鋼、アルミ合金などが加工できます。


ボールエンドミル

ボールエンドミル

用途:曲面などの形状加工に

刃先が球体のためR加工や、3次元加工など、 曲面加工で大いに活躍します。注意したいのは、先端部のチップポケットが小さいので切りくずの排出が悪い点と刃先がR形状のために、先端部に特に圧力がかかり、刃こぼれ・磨耗が激しくなる点です。


ラジアスエンドミル

ラジアスエンドミル

用途:隅肉部のコーナー加工やピックフィード加工に

通常、エンドミルは外周と底部両方に切れ刃を有していますが、そのうち底刃のコーナーを丸く仕立ててあるのが特徴。ラジアスエンドミルを使うと、刃の角が丸みを帯びたような形状であるので、比較的滑らかな形状に加工できます。


テーパーエンドミル

テーパーエンドミル

用途:金型の溝加工や仕上げ加工等に使用

ねじれを持つ複数の切れ刃で構成されるテーパ形状(先細り形状)の刃部が工具本体の外周に形成された切削工具です。マシニングセンタ等の工作機械に取り付けられています。テーパ刃部については、剛性を高めたり、切り屑排出性を良好にしたりして、安定した切削を実現するために様々な工夫がなされています。

 

まとめ

エンドミルにはその刃先と形状によって様々な加工ができます。これらを切削時の検討材料として、選定をして適した加工を行ってください。

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