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ドライバーの選び方

ドライバーとは、"ねじ回し"という愛称の通りネジを回す時に使用する作業工具です。ほとんど一般家庭で置いてある工具であり、さまざまな場面で活躍してくれます。基本的には、ネジを締めたり緩めたりする作業に使いますが、簡単な手動用のドライバーであれば100円ショップなどでも販売しています。プラスのドライバーは番号で規格化されており種類も複数ありますが、一般的にはNo.1、No.2、No.3のドライバーが使われています。ホームセンターなどで販売されているネジには、対応するプラスドライバーの番手が記載されています。その他にはNo.0、No.4、No.5などがあります。

プラスドライバー
  No.0 No.1 No.2 No.3 No.4
ネジの呼び径(mm) 1.6~2 2~2.9 3~5 5.5~7 7.5~
軸の長さ(mm) - 75 100 150 200

マイナスドライバーは先端部分の幅や厚み、先端部分から付け根までの軸の長さで分類しています。

マイナスドライバー
軸の長さ(mm) 先端の厚み(mm) 先端の幅(mm)
50 0.6 4.5
57 0.7 5.5
100 0.8 6
125 0.9 7
150 1 8
200 1.1 9
250 1.2 10
300 1.2 10

ドライバーの選び方

数多くのドライバーが販売されていますが、どんな基準で選べばいいのかよく分からないという人も多いはずです。何を目安に選べばいいのか、その基準がいくつかありますので紹介していきます。まず、持ち手の「グリップ」ですが樹脂製や木製、ステンレス製などがあります。それぞれ特徴があるため、用途に合わせてグリップを選びましょう。

種類
(材質)
樹脂柄(ハード)
樹脂柄(ハード)
樹脂柄(ソフト)
樹脂柄(ソフト)
木柄
木柄
ステンレス柄
ステンレス柄
特長 最も一般的な形状で、油などの汚れを簡単に拭き取ることができます。 弾力があり滑りにくく、力を入れても疲れにくいため、長時間の作業に適しています。 木の質感が手になじみやすく、油の付いた手でも滑りにくい性質を持ちます。 耐食性、耐薬品性、衛生面に優れており、サビにくい性質を持ちます。
適合作業 あらゆる分野の作業に 自動車関連、産業機械関連など 自動車関連、産業機械関連など 食品、医療、精密機器など

形状としては丸くて手のひらで包む形のラウンドタイプ、六角タイプや丸タイプなどがあります。ラウンドタイプは押し回しがしやすく、女性でも簡単に扱うことが可能です。四角や六角、丸タイプは横握りで早回しもしやすい基本的なドライバーです。

ドライバーの選び方

そのほかには、ドライバーの「軸」で選ぶ基準もあります。まずは貫通型と普通型(非貫通)があります。貫通型はドライバーの軸がドライバー本体の先端部分からハンドルの末端部分まで貫通しています。古くなってさび付いたネジや固くなってしまったネジを、座金で叩いて衝撃を与えて緩めることができます。ただ、何度もやっているとドライバーの先端部分の劣化や、ネジを壊してしまう可能性があるので注意が必要です。

ドライバーの選び方

普通型ドライバーは軸がハンドルの途中までしか差し込まれていないため、貫通型のように座金で叩くことはできません。ただ、ドライバーの軸がハンドルの途中までのため、六角軸付きのボルスターや差し替えタイプは普通型のドライバーになります。

ドライバーの選び方

軸の形状としては丸軸と角軸があります。丸軸は手で押さえながら回しやすく、角軸はスパナなどを使い高いトルクをかけることができます。また軸とハンドル部分の根元が六角になっているボルスターは、レンチを使ってさらに高いトルクをかけることが可能です。

ドライバーの選び方

他にも、仕様する場所や用途にあわせて種類が分かれています。

  • スタビドライバー
  • スタビドライバー
  • 全体が短く出来ており狭い場所での作業に適しています。
  • 長軸ドライバー
  • 長軸ドライバー
  • 長い軸が手の届かない深い場所の作業に適しています。

  • 精密ドライバー
  • 精密ドライバー
  • 眼鏡や時計など精密機器の小さいネジを回すのに適しています。
  • 検電ドライバー
  • 検電ドライバー
  • 電気の導電試験が簡易に出来るので携帯するのに適しています。


  • 短絡防止絶縁ドライバー(電工タイプ)
  • 短絡防止絶縁ドライバー(電工タイプ)
  • 電設事業関連でよく用いられる形で、柄が絶縁加工されています。
  • ナットドライバー
  • ナットドライバー
  • 先端がソケット上になっており、狭い場でのナットやボルトの早回しに最適です。

また、ドライバーを選ぶ際は、必ずネジの溝に合ったドライバーを選ぶことが重要です。もしもサイズが分からない時は、大きめのサイズから合わせていきましょう。小さいネジであればネジとの溝が合わなくても強引にネジを回すことができますが、ネジとドライバーを痛める原因にもなるので注意が必要です。また、ネジを回すときにはドライバーを押し込みながら回します。ネジの溝をつぶさないために、押し込む力と回す力は7:3が理想となります。

ドライバー系の電動工具

ドライバー系の電動工具の種類として、電動ドリルドライバーやインパクトドライバー、インパクトレンチなどあり、それぞれ特徴があります。業務用であれば作業ごとに電動工具を代えていくと効率がいいでしょう。ただ、DIYであれば電動工具は価格もそれなりにするため、いくつもそろえていくのは難しくなります。インパクトドライバーのチャックは六角軸になっていることが多く、丸軸などの六角軸以外のビットには対応していません。アタッチメントを間に取り付けることで、六角軸以外のビットも取り付け可能です。ただ、電動ドリルドライバーとは違いトルクの調節機能がついていません。そのため小さいネジ締めなどの細かく繊細な作業には向かないとされています。また、ソケットタイプのビットを取り付けることで、インパクトレンチと同じようにボルトやナットを締めたり緩めたりすることもできます。ただ、インパクトレンチほどトルクがありませんので、本格的な鉄骨の固定などの強力な締付にはインパクトレンチが必要となります。インパクトドライバーはそれなりにパワーがあり、どんな作業でもある程度対応ができますので、ドライバー系電動工具の最初の1台としてはとてもお勧めです。

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