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電動ドリルドライバーの選び方

電動ドリルドライバーとは、電動ドリル、ドライバー両方に使える万能工具であり、ネジ締めや穴あけの作業に必須の電動工具です。電動ドリルドライバーの仕組みとしては、ビットの先を回転させるだけで、インパクトドライバーのように衝撃を与えることはありません。そのため、小さなネジを締める時などの繊細な作業に向いているという特徴があります。先端にはドライバーやドリルのビットを取り付けて作業をしますが、その際にビットを付け替えることで、さまざまな作業に対応することが可能です。DIYには必需品とも言えるこの電動工具ですが、選び方や基準などについて解説したいと思います。

電動ドリルドライバーの種類

電動ドリルドライバーはDIYにお勧めの電動工具であることは言うまでもありませんが、DIY用だけでなくプロ仕様のものもあります。DIY用とプロ仕様の違いはというと、まずはその丈夫さとパワーだと言えます。プロ仕様では毎日使っても壊れないように頑丈に作られていることと、バッテリーの容量も大きくなっているため、そのパワーも大きくなっています。DIY用については安いものであれば3000円程度からでも購入可能ですが、プロ仕様となると数万円の製品も数多く発売されています。毎日使うようでなければ、DIY用の安価なタイプでも充分でしょう。

また、電動ドライバーは、大きく分けると、バッテリーを充電するタイプと、コンセントから直接電源を取るタイプの2種類があります。電源がコード式の電動ドライバーはパワーが非常に安定しているというメリットがありますが、実際の現場などでは電動ドライバーを移動しながら使うことが多いため充電式の方が使い勝手は良いでしょう。電動ドライバーは屋外での大工仕事や組立家具などの制作など、比較的移動しながら使うことが多くなりますから、コード式ではコードの長さで移動が制限されてしまうため、使いやすいのは自由に移動できる充電式電動ドライバーと言えます。また使う頻度によっても善し悪しが変わってきます。滅多に使わないのであれば、安価なコード式で充分かもしれません。ただ最近では値段も手頃なタイプも販売されていますので、バッテリータイプの電動ドライバーを試してみると、その使い勝手の良さに感動するかもしれません。

電動ドリルドライバーの種類

コード式電動ドライバーのメリットとデメリット

コード式電動ドライバーは、コードがコンセントに繋がっていればいつでも使えるという点が大きなメリットです。そのため、使おうとして充電が切れている、なんてことにはなりません。また、パワーが安定しているので、作業台の上での工作作業がメインで、移動がないのであればコード式電動ドライバーが断然お勧めです。また、充電式に比べて価格も安く本体が軽いのも大きなメリットの一つです。コード式電動ドライバーのデメリットとしては、何といってもコンセントにコードをつながないと使えない点です。屋内作業で一か所での作業であれば問題ありませんが、屋外作業などで移動するときには延長コードを使うことになります。コードが作業の際に邪魔になることがあるのもデメリットの1つですが、1か所での作業で電源が取れる所で使うのであればコード式で十分です。

充電式電動ドライバーのメリットとデメリット

充電式電動ドライバーはコード式と違い移動しながら作業が出来ることが大きなメリットです。コンセントから電源をとる必要がないため、天井裏、床下、屋根上または屋外など場所を選ばず作業ができるのが充電式電動ドライバー最大の強みです。逆に、コンセントから電源が取れる作業台の上など一か所だけで使うのであれば、コード式電動ドライバーに対してメリットほとんどありません。充電式の場合は当然ながらバッテリーを充電しないと使えません。そのため、いざ使おうとした時にバッテリー残量がないと充電する必要が出てきます。また、使用中にバッテリーの残量を気にすることも必要で、場合によっては作業するために予備のバッテリーを準備しておくことになります。充電式電動ドライバーはコード式よりもパワーなどに劣り、またバッテリーがあるため重量感もあります。なおバッテリーは消耗品であるため、一定周期で買い替える必要があります。このように余分な維持費がかかることもデメリットの一つです。

電動ドリルドライバーとインパクトドライバーの違い

電動ドリルドライバーとインパクトドライバーの違いは、素人がパッと見ただけではすぐに判別できません。ただ、よく見るとビット(アタッチメント)を取り付ける部分(チャック)に違いがあることがわかります。電動ドライバーのチャックには、キーレスチャックと六角筋チャックがあり、チャックの形によって取り付けることができるビットも変わってきます。詳しく解説します。

1:キーレスチャック

チャックの外側を回すことでビットを締め付けます。キーレスチャックは六角軸や丸軸、太い軸や細い軸など形を選ばず固定することができます。そのため、キーレスチャックは電動ドリルドライバーで多く用いられています。

2:六角軸チャック

付け根部分を引っ張ることで簡単にビット交換ができ、六面でビットを固定することで空回りを防ぎます。但し、六角軸チャックはそのままでは丸軸のビットを使用することが出来ないため、丸軸ビットを使用する時はドリルチャックアタッチメントを付ける必要があります。ドリルビットは、木工用や金属用など様々な種類があります。丸軸ビットは電動ドリルドライバーやアタッチメントを付けたインパクトドライバーで使用できます。六角軸ビットは電動ドリルドライバー、インパクトドライバーどちらでも使うことができます。インパクトドライバーは六角軸チャックが基本となるため六角軸以外のビットを取り付ける際には、電動ドリルドライバーであれば様々なビットに取り換えることで、ネジ締めや穴あけ、または研磨など様々な作業で活躍します。ビットを購入する時は、軸の形を必ず確認するようにしましょう。

電動ドリルドライバーとインパクトドライバーの違い

また、インパクトドライバーは回転方向にインパクト(衝撃)を与えながらネジ締めます。一方の電動ドリルドライバーは一定の力でネジを締め、万が一ネジが回らない時にはモーターが空回りするため、やりすぎてネジ山をつぶす心配がありません。また、電動ドリルドライバーは回る力(トルク)を調節する機能があります。そのため小さいネジ締めなどや繊細な作業にも難なく使うことができます。このように、インパクトドライバーと電動ドリルドライバーには、それぞれ異なる特徴があります。電動ドリルドライバーはインパクトドライバーに比べ、ネジ締め作業などではパワー不足になることがあるため、できれば両方あるとより便利でしょう。

電動ドリルドライバーの何を基準で選べばいいのか

電動ドライバーを選ぶ基準ですが、自宅などの室内一か所で、家具の組み立てなどで使うのであれば、安価でコード式タイプの電動ドリルドライバーで充分だと言えます。また、屋外など移動しながら大工作業をする時には、コードレスタイプの電動ドリルドライバーを使うと、コンセントを気にしなくてすみます。コードレスタイプの電動ドリルドライバーの選択基準はいくつかありますが、バッテリーはリチウム電池であるかどうかは必ず確認しましょう。また、最大トルクとトルク調整機能も確認が必要です。トルクはどれだけのパワーでネジ締めができるかを測る数値です。トルクの数字が大きければ大きいほどパワーがありますが、インパクトドライバーには敵いませんのである程度で大丈夫です。最大回転数はドリルで穴あけ作業をする時に大きい方が開けやすくなります。こちらも注意して選ぶようにしましょう。最近は電動工具などもインターネットで購入する人が増えていますが、詳しい特徴がわからない場合は、ホームセンターなどで店員さんに聞きながら工具を選ぶとより安心できるでしょう。