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糸鋸盤の使い方

糸ノコを電動化したものが糸鋸盤です。材料を置く台が設けられ、糸ノコ刃を上下に動かし、物を切ることができます。曲線で切るのに向いており、木材の切り抜きにも使われています。糸鋸盤の用途と使い方を正しく理解し、安全に材料を加工しましょう。

糸鋸盤の用途

材料を精密な曲線で切るために役立つ糸鋸盤。電動工具のなかでも最も細かい曲線で切断ができ、切り抜きや滑らかな曲線を入れるために使われる工具です。 ノコギリでは切れないような繊細なラインも、糸鋸盤を使えば簡単に切断することができます。糸鋸盤を使った製品といえば、代表例が切り抜き文字やパズルなど。ほかにも、木工品の端を滑らかにするといった加工用途もあります。

また、窓や鏡のフレーム加工や、色の違う材質を重ね切りしてはめ込む象眼など、さまざまな用途に使われる便利な工具です。木材なら50mm、真鍮やアルミは1mm、プラスチックは5mmまで切ることができます

プラスドライバー

糸鋸盤の使い方

スイッチを入れると糸ノコ刃がミシンのように上下し、材料を切断できます。糸ノコは材料に合わせた刃を選ぶことが重要です。木材のような厚いものからプラスチックや金属など薄い材料も切断できます。 木工用は刃数が少なく、金属用は細かい刃で、その中間がプラスチック用です。糸鋸盤は、糸ノコ弓から刃までの距離であるふところが大きく、手ノコと比べて大きな材料でも切ることができます。ふところの大きさは材料より少し大きなものを選びましょう。

切断する材料を盤に置き、切断したい部分に刃を当てて材料を送り出していきます。基本の切断方法は、材料を盤に置いてスイッチを入れたら、材料の両端に手を置き、刃の上下運動が安定したらゆっくりと材料を送っていきましょう。 切断する際には材料が上下にぶれるため、上から押さえるようにして、材料を向こう側に押し出すようにしてください。

中抜きの場合は、ドリルやキリなどで先に2~3mm程度の大きさの下穴を開けておきます。刃をアームから外し、アームだけを持ち上げましょう。穴に刃を通して盤にセットしたらアームを戻し、刃を糸鋸盤にセットしてから切断します。

曲線は右利きなら材料を左に回すようセットし、左手で切る部分の中心を押さえながら右手をひねり回してください。両手操作だと混乱しやすく、平行移動になってしまうかもしれません。 蛇行したラインの場合は、ひとひねりごとに呼吸を入れて少しずつ切るとうまくいきます。右回りの曲線は、左手を固定し、右手を動かしてください。

切断面が乱れたら紙やすりで整えます。薄板は縦にかけると割れやすいため、切り口に沿って研ぎましょう。薄板を切る際には、端材で挟んでからのほうが端の割れを防げます。

盤を傾けることで切断面を斜めにすることも可能です。固定ネジを半分くらい緩め、分度器で合わせて角度を調節しましょう。傾斜切りで最も精密な加工が象眼で、色が異なる2枚の材料を重ねて斜め切りにし、同一面の模様を生かす方法です。 盤は左にしか傾けることはできないので、左回りに材料を切っていきます。2枚の板が切れたら離してはめこみ、ピッタリなら接着してください。最後に面にサンダーや紙やすりでならし、平面になったらできあがりです。

まとめ

糸鋸盤は、真っ直ぐだけでなく、孤を描いたラインや切断面を斜めに切ることができるなど、多様な場面で活用できる工具です。正しい使い方を覚えれば、滑らかで正確なラインでの切断が可能となり、より高い完成度となります。使用方法のコツを理解し、キレイなラインで切断ができるようにマスターしましょう。

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