カラーレンズの特長
カラーレンズについて
カラーレンズは、紫外線による眩しさを和らげるサングラス、色付きのファッションサングラス、光が反射するミラーレンズ、医療用や作業用などの種類があります。カラーレンズの製造方法はレンズに染色するのが一般的です。シアン、マゼンタ、イエローと3色の染色材を混ぜ合わせ、それぞれの濃度により色が変わります。溶液に熱を加え、それにレンズを浸すと色が染まるようにできているのです。
色の調節は染色材の調合だけでなく、温度や時間などでも濃度が変わります。また色をつけるには染色以外にも、フィルムを表面に貼っただけのものや、間に挟んで素材に練りこんだものなど様々です。
また一般的に光を遮るために使用されているサングラスは、色の濃度により遮光性が変わります。しかしカラーレンズは50%以下の濃度のものも多く、視界の良好さでいえばカラーレンズのほうがクリアに見えやすいです。光を遮ることを優先するなら、50%以上の濃度のものを選ぶ必要があるでしょう。濃度は10%、30%、50%、70%と数値が高くなる程遮光性が高まります。
カラーレンズの特長と用途
薄暗いところでもコントラストがくっきりと見え、物体を立体的に見せます。薄暗い環境下や屋内の検査作業におすすめです。しかし日差しをカットする効果にはあまり期待できません。その反面、視界を明るくするカラーとなり、曇りや雨の日・夕方など視界が悪いときに使用するにも向いています。

色を濃くすることで光をしっかりと遮り、眩しさから目を守ります。屋外作業時におすすめです。光を平均的にカットするので色調変化が少なく、屋外の使用でも自然の色がわかります。

レンズ表面に光を反射する膜をコーティングしたものです。眩しさを抑えるだけでなく、外から見ると着用者の目が見えにくくなる効果もあります。レンズの色が濃ければ濃いほど反射光が強くなるため、屋外作業時におすすめです。光の反射は水が張る路面や氷雪面でも起こりやすく、運転中の光の反射を抑えるためにも役立つでしょう。

眩しさをカットしながら、青色系の光を遮りコントラストを高めることができます。曇りの日の屋外の使用や運転中には最適なカラーです。ほかにもゴルフ場では緑色がはっきりと見えやすく、フィールドスポーツにも向いています。

コントラストを下げすぎず、眩しさカット機能もあるカラーです。青色系の光を遮断し、外界の色を忠実に表現するのに適したカラーだとされます。屋外のカラーが見えやすく、カラーレンズのなかでも視界の色がはっきり見える部類です。

人が眩しいと感じる黄色やオレンジ色を、カットする効果が高いカラーです。晴天の日に日差しをカットする効果が高く、屋外の作業に適しています。

カラーが無くても紫外線をカットできるレンズがあります。このクリアカラーでもUVカット機能が付けられているものを選べば、色の付いたレンズに抵抗がある方でも使用しやすいでしょう。

紫外線の量に合わせてレンズの濃度が変わるタイプです。屋内のように紫外線の量が少ないとレンズが薄くなり、屋外のように紫外線量が多くなるとレンズが濃くなります。調光レンズは色が変化するスピードがレンズごとで異なっているので、屋内と屋外を頻繁に出入りするシーンでは使い方に気を付けたほうがよいでしょう。また温度によって濃度変化も異なり、夏より冬のほうが濃くなる性質を持っています。
