シーリングライトの種類と選び方
シーリングライトとは
大きく分けて照明には、天井に直接取り付けられるシーリングライトとぶら下げて使用するペンダントライトの2種類があります。シーリングライトは、光源が遠くなりますが広い範囲を照らすことができるため、事務所や作業所など多くの事業所で導入されています。また、ペンダントライトと違い、出っ張りが少ない分、空間を有効利用できる点も重要なポイントになります。
最近は、蛍光灯にかわって光源にLEDを採用したシーリングライトも増え、使用電気量が低いだけでなく、蛍光灯に比べ、6倍以上という耐久力を持っているため、ランニングストの削減にもつながるのです。また、シーリングライトは、ライトそのものまでの距離があることから、リモコンで操作する場合が多く、いろいろな機能が追加されているのです。
シーリングライトを選ぶにあたっては、明るさや対応する広さ(畳数)、付加された機能、光色、デザインなどから選ぶことができます。
明るさや畳数で選ぶ
照明の明るさはlm(ルーメン)という単位で表しますが、lmには、光源から360度すべてを対象にする全光束と実際の使用状況に近い計測方法である器具光束などがあるため、対応している畳数で選ぶ方が分かりやすいかも知れません。
適用畳数は、日本照明工業会によって規定された規格で、部屋の中央に設置した照明器具から床面までの平面照度が75~150lxの間である必要があります。シーリングライト購入の際は畳数を参考にするといいでしょう。適用畳数には4.5畳、6畳、8畳、10畳、12畳、14畳といったものがあります。
機能で選ぶ
シーリングライトは、調色機能、調光機能、明るさセンサー、タイマー機能、留守番機能などでも選ぶことができます。
調色機能
調色機能は、温かみのある電球色から白がハッキリとした昼光色まで色の調子を変える機能です。通常オフィスなどでは昼光色に設定します。
調光機能
調光機能は、明るさそのものを調節する機能です。適切な明るさに設定することで目にかかる負担を減らし、業務の能率を高めることができます。
明るさセンサー
内蔵されたセンサーが周囲の明るさを感知して自動で明るさを調整します。
タイマー機能
決められた時間に徐々に暗くなり、自動で消灯する機能です。残業時間などが社内規定で厳密に決められている場合などは、タイマー代わりにも利用できます。
留守番機能
事務所内が不在の状態でも設定時刻になると自動で消灯・点灯し、社員が在籍しているような印象を与えることができる防犯機能の一種です。
光色で選ぶ
白味が目立つ昼光色から昼白色、温白色、白色、温かみのある電球色などから選べます。調色機能の付いたシーリングライトの場合、電球を取り替えることなく調光できます。
デザインで選ぶ
シーリングライトは、使用環境に合わせたデザインのものを使用しましょう。オフィスなどでは出っ張りが少ない、オーソドックスな円形の大型シーリングライトなどを、畳数に合わせて増設すると効果的です。また、応接室などは、落ち着いたデザインのシャンデリア型シーリングライトがおすすめです。
シーリングライトは、畳数に合った明るさのものを選ぶことが大切です。適切な明るさの作業環境を提供することで業務の効率化が見込めることはもちろん、従業員の目にかかる負担を減らすことにもつながるのです。