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バフ・パッド類の種類と選び方

美しくなめらかに仕上がった製品。その最終工程には必ず研磨とよばれるプロセスが存在します。中でも車やバイクの表面、ステンレスでできたシンク台や厨房機器などは、バフを用いて鏡のように光り輝くまで磨かれているのです。今回は、磨き上げには欠かせないバフ・研磨パッドについてわかりやすく説明していきます。

バフ・研磨パッドとは

さまざまな形状のバフがあり、製品の仕上げや車のメンテナンスなどに利用されます。もっとも多く利用されているのは、手で持ち運びができるハンドタイプのポリッシャーなどに取り付ける円盤状のバフで、高い作業効率と美しい仕上げが期待できます。

その他にも、先端が三角錐、円錐状になった軸付きバフなどもあり、ルーターなどの先端に付けて細かな作業に用いられます。工芸品の加工はもちろん、ホビーや釣り道具のメンテナンスなど一般家庭でも広く使用されているのです。

バフの中には、あらかじめ研磨剤が混入されたシリコンバフもラインナップされています。シリコン研磨剤が含まれた柔らかい素材で作られていて、曲面や凹凸のある対象でも磨きをかけることができます。

バフ・研磨パッドの種類と選び方

研磨加工を行うには、本体であるサンダーやポリッシャーの他に、実際に対象を磨くバフとバフを本体に取り付けるための研磨パッドが必要です。実際にバフがけを行う場合には、まず必要だと思われるバフを選び、それに合わせて研磨パッドを購入する必要があります。

研磨パッド

研磨パッド

通常ゴムやエーテル系発泡ウレタンなどの素材で作られており、研磨するためのバフをポリッシャーに取り付けるために用いられます。それぞれに適合する製品が決まっているため購入するさいは事前に確認する必要があります。また、取り付けにはスピンドルネジなどが必要になることもありますのでカタログスペックには十分に目を通してください。

DIYや車洗浄で使用するスポンジバフなどの場合は、ポリッシャー用パッドを使用し、業務用などでサンダーに円盤型のサンドペーパーを付けて研磨する場合には、サンダー用のパッドを使用します。

 

バフ

バフ

ステンレスの鏡面仕上げに使用されるようなバフは、番手の大きなものが利用されます。番手が大きいほどグレードも高く美しい仕上がりが期待できるのです。素材的にはウールで作られたものとウレタンで作られたものがあり、それぞれ使用目的が異なります。

ウールタイプ

ウールタイプ

羊毛で作られたバフです。高い研磨力があり切削能力にすぐれます。仕上げ前の荒削りなどの他、事故による自動車の損傷部分の修復などにも用いられます。硬度によってハードタイプとソフトタイプがありますが、ソフトでもかなりの研磨力がありますから磨き傷が気になるような素材の仕上げには使用できません。

スポンジ(ウレタンタイプ)

スポンジ(ウレタンタイプ)

非常に柔らかい素材で作られたバフで、最終仕上げなどに使われます。スポンジタイプのもっとも粗い中目でもウールタイプに比べればソフトなタッチになります。中目、細目、極細目、超微粒子に区別され中目が粗く、超微粒子が細かくなります。また凸凹構造のスポンジも用意されていて、対象物との摩擦熱が気になる場合に用いられることが多いです。

 

ポリシングスポンジ

ポリシングスポンジ

ウレタンフォームで作られた細かな発泡が特徴のスポンジです。素材的には一般家庭のキッチンで使用するものや洗車のさいに使用するものと変わりません。非常に柔らかく、自動車の表面塗装など傷が気になる対象に対しても用いることができます。自動車のワックス伸ばしはもちろん、ガラスやタイル製品などの仕上げや皮革製品の艶出しなどにも広く利用されています。

 

まとめ

製造工程の最終段階で使用されることの多いバフですが、業務だけでなく家庭における洗浄やメンテナンスなどにも広く利用されています。研磨は、対象物を擦ることで汚れや傷を除去し、美しく仕上げます。そのため、対象の材質にあったバフを選ぶことはとても重要なのです。バフの選び方ひとつで仕上がりのできが大きく左右されます。