ブラシの種類と選び方
ブラシとは
多くの人が一度は目にし、使用したこともある掃除用具がブラシではないでしょうか。本体に多数の毛や繊維を取り付けただけのシンプルな構造でありながら、洗浄効果が高く、さまざまな目的に使用されています。
ブラシの種類と選び方
ブラシは、目的と用途に応じていろいろなタイプのものがそろえられています。ブラシの効果を高めるためには、使用目的にあったブラシを選ぶことが重要です。
デッキブラシ
通常、長い柄の付いた先端に比較的硬めのポリプロピレンやポリエステルの毛を取り付けたブラシです。本来は船の甲板を清掃するために作られたブラシで、頑固な汚れを落とす作業に向いています。一般家庭でもベランダや駐車場といった屋外に利用されますが、企業や店舗でも広く使用されているブラシです。
柄に体重を乗せることで力を入れやすく、立ったまま作業できるため広範囲の洗浄に適していて精肉店や鮮魚店などの床清掃などでも使用されています。
柄付きブラシ
取手の先にタワシやスポンジが取り付けられたタイプです。デッキブラシとの違いは小型で片手で操作できる点で、対象物に合わせていろいろな形状・材質のブラシが用意されています。浴槽やキッチンのシンク、車など幅広い用途に利用されています。
ハンディブラシ
柄付きブラシをさらに小型にした形で、ハンディブラシの場合は取手がない、いわゆるタワシのような形状をしたものも多いです。力が加えやすく、頑固な汚れを落とすのに適しています。毛質の柔らかいものは、風呂場のタイルなどに、硬いものはコンクリートの壁汚れに使用されます。
特に壁などのしつこい汚れに対して効果を発揮しますが、反面、床を掃除するためには膝をつく、しゃがむといった姿勢になってしまうため、屋外施設の作業などには向きません。
キッチンブラシ
食器などに使用することを前提に作られたブラシです。通常の食器は安価なスポンジ等で代用できるため、特殊な用途のものが多くなっています。ペットボトルや水筒用の長細いタイプや弁当箱の角を洗うのに適したタイプなどがあります。
パイプブラシ
水口内のパイプを洗浄するために作られたブラシです。細いワイヤーの先にブラシが付けられており、排水口に送り込むようにして使用します。水道や水回り業者がよく使用します。同じ形状でより毛質を硬くしたボイラーブラシもパイプブラシの一種です。
トイレブラシ
便器の縁や排水口の奥を掃除しやすいように独特のRが付いた形状をしています。陶器製の便器を傷めないように、ポリプロピレンなどの柔らかい素材で作られています。最近では、使い捨てで使用後トイレに流せてしまうタイプも発売されています。
網戸ブラシ
網戸の目地に入り込んだゴミやホコリを落とすためのブラシです。網戸を傷めず、汚れはしっかり落とせるようポリプロピレンやナイロン素材のものが多くなっています。棒状のものはピンポイントでの作業がしやすくT字型のものは広範囲を一気に処理することができますので用途に合わせて使い分けるといいでしょう。
ブラシは、目的に合ったものを選ぶことが重要です。使い勝手が良いからと使いまわしていると、対象物によっては傷を付けてしまったり、思ったほど効果がなかったりするのです。それぞれのブラシの特性をよく見極め、最適なブラシを選ぶようにしましょう。