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電気機器の保護等級について

各家庭にて使用する電気機器の中でも、外で使う機器は、保護等級を目安に商品を選ぶ必要があります。保護等級が高ければ、それだけ湿気や粉塵などにも強いと判断できるからです。電気機器を選ぶ際にはどのような基準で選んだら良いのか見ていきましょう。

保護等級とは

一般的な住宅や事務所内は清浄な空間とされ、電気機器の保護等級となる防水性能や防塵性能を比較しなくても問題ありません。

しかし、屋外に設置する場合は、雨や湿気に強い構造でなければならず、耐久性が必要となります。内部に水分が浸入して漏電事故を起こすリスクも考えられるでしょう。さらに、粉塵の多い砂ぼこりが発生する屋外では、隙間のない密閉された電気機器の設置が求められます。

そのため、屋外に設置する電気機器は、適切な性能や安全性を確保するための保護等級を確認する必要があるのです。

電気機器の保護等級は、外からの侵入による保護の度合いを「IP」という数値で表しています。保護等級が高いものは高価になりやすいですが、一般家庭の屋外で使用する電気機器のように、水中に沈めても故障しないというほどの性能を求めない場合、保護等級を高めすぎず価格とのバランスを見極めることが大切です。場所に応じた防水や粉塵性能を持つ機器を選択し、経済的な面も同時に比較する必要があります。

IPコードの見方

たとえばIPコートの表記で「防塵等級6、防水等級5」であれば、「IP65」といった形で表します。一つ目が粉塵、二つ目が防水等級を指す表記です。

どちらかの性能が無い場合は「IP6X」または「IPX5」のように表記します。粉塵性能の場合でIP○Xと表示しているものは、防塵の性能はあるが、防水等級は無いことを意味しており、水に濡れる環境での使用はできません。同じように防水性能の場合でIPX○と表示してあるものは、防水のみの規定で粉塵性能の規定は無く、直接水を噴射して使用する電気器具などに使用しています。

保護等級一覧

防塵性能の等級、防水性能の等級は、どちらも数値が大きくなるほど高性能となります。具体的な保護等級の見方は以下の通りです。

第一記号(人体および固形異物に対する保護)
種類 意味
IP0X 保護がされていない
IP1X 直径50mmの外来固形物まで保護(手など)
IP2X 直径12mmの外来固形物まで保護(指先など)
IP3X 直径2.5mmの外来固形物まで保護(工具など)
IP4X 直径1mmの外来固形物まで保護(ワイヤーなど)
IP5X 防塵形粉塵が内部に侵入せず、若干進入しても正常運転を阻害しない
IP6X 耐塵形粉塵が内部に侵入しない
第二記号(水の浸入に対する保護)
種類 意味
IPX0 保護がされていない
IPX1 防滴Ⅰ形鉛直から落ちてくる水滴に対して保護
IPX2 防滴Ⅱ形鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴に対して保護
IPX3 防雨形鉛直から60度の範囲の降雨に対して保護
IPX4 防沫形いかなる方向からの水の飛まつに対して保護
IPX5 防噴流形いかなる方向からの水の直接噴流に対して保護
IPX6 耐水形いかなる方向からの水の直接噴流に対して保護
IPX7 防浸形定められた条件で水中に没しても内部に水が入らない
IPX8 水中形指定圧力の水中に常時没して使用できる
- 防湿形相対湿度90%以上の湿気の中で使用できる

電気機器の保護等級は普段あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、スマートフォンやオフィスの照明器具など、私たちが普段使用する電子機器でも表示されているものです。具体的なIPコードの見方を覚えておくと、どのような目的と環境で使用できるのかわかりやすくなります。ぜひ覚えて電気機器を購入する際の目安としてみましょう。

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