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自転車タイヤの種類と選び方

自転車のタイヤには、日常で使う自転車のタイヤとロードレースなどの競技用に使う自転車のタイヤ、またマウンテンバイクのタイヤなど、様々な種類があります。またサイズの表記も一つではないため、迷ってしまうこともあります。正しい自転車タイヤの交換をするために、自転車タイヤの種類や特徴、選び方を解説していきます。

タイヤの構造

自転車タイヤの多くが内部にチューブが入ったクリンチャータイヤといわれるタイヤです。クリンチャータイヤの構造は、カーカス(ケーシングともいわれる)、トレッド、側壁、ビード4つの要素で構成されています。

タイヤの各部の名称と役割

カーカスは繊維層で出来ていて、断面がU字型のタイヤの本体の骨格となる部分です。繊維層は3層が多く、ナイロン、ポリエステル、木綿、アラミド繊維などが使われています。トレッドはタイヤの接地面です。路面によって摩耗することから、側壁に比べかなり厚みがあるトレッドゴムが使われています。材質は天然ゴムや合成ゴムとなります。

側壁は、衝撃に対応するため弾性が求められます。トレッドよりも薄く柔らかくなっています。

ビードはタイヤの端部分のことです。ホイールのリムといわれる部分とタイヤを固定する役目を持ちます。ビードの円周方向の補強のため、鋼製やアラミド繊維製のビードワイヤーが入っています。

タイヤの種類

タイヤの種類は様々ありますが、チューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤの3つに大別されています。

チューブラータイヤ

チューブラータイヤは、タイヤにチューブが縫い付けられているタイヤです。タイヤの形状が丸くチューブの様になっており、主に競技用自転車に使われています。ホイールのリムには、リムセメントと呼ばれる接着剤や、専用の両面テープでタイヤを取り付けします。単純構造であることから、タイヤやリムを軽量化でき、空気圧を高圧化できるなどの利点があります。ただし、パンク修理が難しいため使い捨てになることが多く、パンクの度に新品タイヤに交換するので費用がかかることが難点です。

チューブラータイヤ

クリンチャータイヤ

クリンチャータイヤは、タイヤとチューブが分かれています。構造としては、リムにタイヤをはめ込んで、その中にチューブを閉じ込める形です。タイヤ内部のチューブが、空気圧でタイヤをリムに押し付けてタイヤの形状を維持しています。タイヤやチューブの取り外しは簡単で、チューブの穴をゴムパッチで塞ぐだけでパンク修理ができます。メンテナンスも簡単で経済的です。欠点として、リムのサイドウォール部と路面の間にタイヤとチューブが強く挟まれると穴が開くリム打ちパンクが起きることです。一部の競技用自転車を除き、広く使われています。

また、リムとのはめ合わせ方法により、W/O、H/Eなどの規格があります。

クリンチャータイヤ

チューブレスタイヤ

チューブレスタイヤは、クリンチャーからチューブを取ったような構造です。タイヤと専用リムの間に空気が入っており、さらにタイヤの内側にはチューブの代わりとなるブチルゴム層があり、空気を保持する役割があります。構造上リム打ちパンクは起きないことで低圧走行が可能です。マウンテンバイクなどで使われています。

チューブレスタイヤ

サイズ表記の見方とタイヤ・リムの規格

タイヤを選ぶには、タイヤのサイズだけでなく、ホイールのリムサイズを確認する必要があります。自転車タイヤとリムの規格はいくつもあり、表記だけで適合判断が難しくなりました。そのため、クリンチャータイヤにおいてはETRTO規格が統一基準として併記されています。

タイヤサイズは、その外径と幅で表記されます。例えば、20×1-3/8と表記があれば、タイヤ外径が20インチ、幅が×1-3/8インチとなりますが、ETRTO規格では、37-451または37-458と2種類あります。前半の数字がリム幅(mm)で後半はビード径(mm)になります。タイヤはETRTOが同じであれば互換性がありますので、必ず確認して下さい。

サイズ表記の見方とタイヤ・リムの規格

次に、タイヤとリムの形状規格としてW/OとH/Eがあります。W/O(ワイヤードオン)はイギリスやフランスの規格で、自転車の約80%がこの規格です。サイズに用いる表記単位はインチ(分数)またはミリメートルです。特徴として、タイヤの耳部にワイヤーが入っていて、タイヤ内の空気圧により、リムのビード座に結合させるタイヤです。おもにロードバイクや軽快車で使われています。

H/E(フックドエッジ)はアメリカの規格です。自転車の約20%がこの規格です。サイズに用いる表記単位はインチ(小数点)です。特徴としてタイヤの耳部にワイヤーが入っていて、空気圧ではなくワイヤーをリムに引掛けて保持するタイヤです。主にマウンテンバイクや子供用の自転車で使われています。

W/OとH/Eはタイヤのサイズが同じでも互換性はありませんので注意して下さい。

W/OとH/Eはタイヤ

自転車タイヤの交換は、リムサイズとタイヤのサイズなどの表記はいろいろありますが、ETRTO規格で確認をしましょう。

タイヤ幅について

タイヤ幅:太

太くなるほど空気量が多くなり、衝撃吸収性が良くなります。

タイヤ幅:細

細くなるほど転がり抵抗が小さくなり、加速性が増します。