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自転車整備工具の特徴と使い方

自転車は大小1000近くものパーツが組み合わさってできている精密なマシン。自転車整備の際には、数々の工具を駆使して各パーツの調整や交換を行います。自転車整備に用いる工具のバリエーションは幅広く、なかには自転車整備だけに使用する特殊なものも。自転車整備に使用される専用工具についてご紹介します。

自転車整備工具の種類と特徴・使い方

自転車整備に使用される工具にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な自転車整備工具について、特徴やそれぞれの使い方をまとめました。

タイヤレバー

タイヤレバーは、タイヤ交換をする際に車輪からタイヤを外すための工具です。2本から4本で1セットとして販売されています。工具メーカーやタイヤメーカーから数多くの製品が販売されていますが、とりわけスポークに引っ掛けるフックがついているものが使いやすく便利です。

タイヤレバーの使い方

車輪を自転車本体から取り外し、リムナットを取り去ってタイヤを手で押したり揉んだりしできるだけ中の空気を抜いて、リムからタイヤが離れやすくします。空気を注入するバルブの付近でチューブの下にタイヤレバーを差し入れ、端をスポークに引っ掛けましょう。 タイヤがリムから外れたら、タイヤレバーを抜き去って手でタイヤを外します。ロードバイクのタイヤは頑丈な構造になっているため取り外しがしづらく、それと比べるとクロスバイク、マウンテンバイクのタイヤは比較的簡単に取り外しが可能です。


ペダルレンチ

ペダルレンチとは、自転車のペダルを付け外しする際に使用する専用レンチのこと。ペダルの構造上、一般的な規格のレンチではサイズが合わず、またペダルの軸が邪魔になり太さのあるレンチは入りづらいため専用のペダルレンチが必要となります。

ペダルレンチの使い方

ペダルと軸の隙間に差し入れて回しましょう。回すときは反対側のペダルに障害物をかませるなどして回らないように固定すると、わずらわしくありません。チェーンのある側のペダルの付け外しは、急に手が滑って怪我をすることがあるので慎重に行ってください。回しづらいときは潤滑剤を使用するとうまくいきます。


チェーンはピンが摩耗することによりしだいに伸びていくもの。チェーンチェッカーはチェーンがどれくらい伸びたかを測定するためのツールです。チェーンの交換の要否を知るために使用します。

チェーンチェッカーの使い方

ペダルを踏み込んでチェーンが張った状態を保ち、チェーンチェッカーの突起をチェーンに差し入れましょう。突起の太さによってチェーンの伸び率がわかります。測定可能な伸び率は0.25%~1%程度で、製品によっても開きがあるものです。


チェーンの破損部を交換する・またはチェーンを新品に交換する場合などに使用します。カッターと言っても一般的な切断工具ではなく、つなぎ合わさったチェーン同士の間のピンを抜いて離脱させ、またはピンを押し込んで結合させるための工具です。 プライアー型とネジ型の2種類の構造があります。トルクがかけやすいハンドルの長いものを選んでおくと楽に作業ができるでしょう。

チェーンカッターの使い方

チェーンカッターの溝にチェーンを渡し、しっかりと固定されていることを確認してからピンを工具で押します。ピンが抜けたら工具を外しましょう。チェーンを自転車から抜き去りたい場合はペダルを回すことで自然と抜けます。


スプロケット抜き(チェーンウィップ)

スプロケットを外すときにカセットが空転しないよう保持するために使用する専用工具です。

スプロケット抜きの使い方

スプロケット抜きのチェーンをカセットの周にかませ、ハンドルを握り込んで固定します。カセットが回らないように固定している間にロックリングを緩めてください。


スタンド

自転車をディスプレイする際に地面から浮かせて設置するためのディスプレイスタンドや、清掃・整備のために保持しておける作業用スタンド(リペアスタンド・修理スタンド)などがあります。 タイヤの空回しができるためメンテナンスには便利です。クイックリリース式・レバー式・ネジ式など固定方式にはいくつかの種類があります。フレームの外径によって使用できるスタンドとできないスタンドがあるため、製品を選択する際は注意しましょう。

スタンドの使い方

地面に置いた自転車のサドルを手で支える・脚で本体を挟み込むなどして固定しながら、スタンドを取り付けます。

まとめ

自転車整備に使用する専門工具はさまざまな製品が販売されており、同じ工具でもメーカーによって使い勝手に差があります。製品をいくつか比較検討して、自分が使いやすいものを探してみてはいかがでしょうか。