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ベルトサンダーの使い方

ベルトサンダーとは、帯状のやすりを高速回転させて一定方向に送る仕組みを持つ手持ち型の研磨機で、広い面のやすりがけを行うのに適しています。ベルトサンダーを使いこなすことができれば、さまざまな仕上げ加工を素早く綺麗に行うことができるでしょう。

ベルトサンダーとは

ベルトサンダーは、サンディングベルトを一定方向に高速回転させることで木材・金属などを効率的に研磨できる工具です。

ベルトサンダー

広い平滑な面で研磨することにより、研磨面が美しく整います。使用方法が簡単なうえ、極めて短時間の作業で高精度の仕上げが得られるため、さまざまな現場で活用が可能です。

ベルトサンダーには、回転パワー、回転スピード調整機能、ベルトの幅、集塵機構の有無などいろいろなグレードの製品があります。無段階変速で回転スピードを選択でき、集塵機構が付いた製品が使いやすいでしょう。

集塵機付ベルトサンダー

ベルトサンダーの使い方

ベルトサンダーは、きちんと正しい使用方法を理解していれば決して難しい工具ではありません。以下にベルトサンダーの使い方をご紹介します。

防塵

ベルトサンダーを使用すると、大量の粉塵が発生します。作業者は防塵マスクを装着するようにしてください。また、ベルトサンダー自体に集塵機能が備わっている製品を使用するのが望ましいです。

試運転

被研磨物に当てる前に、しばらく空回し(試運転)を行います。異音の発生や、ベルトの異常な振動やダブつきが見られないかどうかをよく確認してください。

当て方

被研磨物は必要に応じてしっかりと固定しておきます。ベルトサンダーを被研磨物から離した状態で回転を開始し、回転が十分安定したところでゆっくりとベルトサンダーを降下して被研磨物に当ててください。ベルトサンダー自身の自重で十分な重みがあるため、研磨面に対して無理に押し付ける力は必要ありません。

研磨方向

ベルトサンダーは、ベルトを単一方向に送る構造のため、平面の被研磨物の上に置いて研磨すると、勝手に前方向に進んでいく力が働きます。ベルトサンダー自身が前に進みたがる力とは逆の向きに軽く力をかけて、引き戻すような動きで研磨すると効率的です。

ベルトサンダーは、構造上、横方向の力に弱く、横方向に無理に力を加えると研磨面が荒れたりサンディングベルトが歪んだりします。必ず前後方向にのみ操作するようにしてください。

木目の研磨

木目のある被研磨材を研磨する際は、木目の方向とベルトサンダーの当て方に注意します。磨き始めなど、スピーディに研磨を進めたい場合は木目に逆らう方向、仕上げなど、緻密な研磨が必要な場合は木目にならう方向にベルトサンダーを当てましょう。

木目の研磨
研磨スピード

一般的に、ベルトサンダーは研磨スピードの調整が可能です。木材の荒削りや各種塗装の剥離には高速、非金属に対する研磨やサビの除去には中速、木材の仕上げ加工には低速での使用が適しています。求める研磨精度によって適切なスピードで研磨を行いましょう。

ベルト番手

サンディングベルトの研磨面(ベルト)は、作業に応じた適切な番手の製品を選択してください。番手の数字が大きいほど目が細かくなります。荒削りから徐々に番手を上げていくのが一般的な使い方です。木材の荒削りや塗装・サビの除去には#60程度、非金属や木材には#80~程度、木材の仕上げには#150~程度を使用します。

ベルトサンダーの固定

機種によっては、ベルトサンダー自体を固定できる機構がそなわっているものがあります。ベルトサンダー側を作業台などに固定して、回転する研磨面に部品を手作業で当てることで、角落としなどの細かい成形加工も可能です。

まとめ

ベルトサンダーは、広い面積のスピーディな研磨から、細かい部品の角取りまで1台でこなしてくれる、小回りの利く工具です。使いこなすことができれば、作業効率が格段にアップすることでしょう。