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ボールペンの種類と選び方

パソコンでの伝票管理、書類作成が当たり前になった現在でも、筆記具の需要が減ることはありません。とくに、書き味が滑らかでストレス無く使えるボールペンは、急なメモ書きや伝達事項を書き留めておくのにとても重宝します。職種にかぎらず、社会人であれば常に1本は携帯しておきたい事務用品がボールペンなのです。

ボールペンとは

ボールペンは、金属やセラミックなどで作られた回転するボールをペン先に用いた筆記具で、内蔵しているインクをボールに添付することで線を描画することができます。近い構造の万年筆に比べ、普及率も高く、安価に購入できることから筆記具のシェアでは常に高い位置にあります。鉛筆や万年筆と比較し、少ない力で均等な濃さの線が引けることが特徴ですが、凸凹面ではボールがうまく回転しないため書きづらい、重力によってインクが補填されるため、水平より角度が大きくなると書けなくなるといった欠点もあります。

構造がシンプルで安価なことからボールペンにはさまざまな種類があります。ボールペンを選ぶにあたっては、インクタイプや先端ボール径(線の太さ)、ペン先の出し方の機構といった違いから選ぶことができます。

 

インクタイプから選ぶ

ボールペンは、使用するインクの種類で選ぶことができます。一般的にインクの種類には、油性、水性、フリクション、ゲルインク、エマルジョンといったものがあります。

油性

水性インクと比べると、やや発色に難があります。しかし、事務作業で使用する黒インクなどの場合、ほとんど遜色ありません。油性インクは、水濡れに強く耐光性も高いため、重要書類の長期保存などに適しています。

水性

書き味が滑らかで美しい発色が特徴のインクです。ただ、水に弱く、濡れると書き文字が滲んでしまいます。また、インクが乾くまで若干の時間を要するため、右利きの人が縦書きの書類を作成しているときなど、こすり跡を付けてしまうこともあります。


フリクション

ゴムによる摩擦熱で文字を消すことができるインクです。ボールペンの最大の欠点だった修正できないという点を改善した画期的なアイテムです。反面、書類改ざんの恐れがあることから公的文章や契約書の類で使用することは禁止されています。

ゲルインク

水性の持つ滑らかな書き味と、油性の持つ耐水性という2つの長所を合わせたインクがゲルインクです。現在は多くのボールペンで採用されていて、豊富なインクカラーが用意されていることも特徴のひとつです。


エマルジョン

もともとは、カラープリンタに使用されていたインクをボールペンに転用したものがエマルジョンインクです。水性と油性の長所を合わせたゲルインクと違い、エマルジョンインクは、両者を完全に混合させています。油性7、水性3の割合で混ぜられたインクは、滑らかな書き味としっかりとした書き応えを実現しています。

 

 

先端ボール径で選ぶ

先端ボール径は、そのまま文字の太さに比例します。最小径は、製図などにも用いられる0.28mmから、一般的な細書きサイズの0.3mm、0.38mm、0.4mm、通常サイズの0.5mm、0.6mm、いわゆる太書きサイズに分類される0.7mm、0.8mm、1mmといったものがあります。

ボールペンの種類と選び方

 

ペン先の出し方

ボールペンは、ペン先を収納しておかないと、カバンの中や衣服のポケットをインクで汚してしまうこともあります。また、必要な時にすぐに使うためにもペン先の出し方は、常に自分に合ったものを用意しておく必要があるのです。

 

ノック式

ボールペンの種類と選び方

もっとも一般的なペン先の出し方です。ボールペンの下部や側面に付いたトリガーを押すことでペン先を出します。もう一度押すと収納します。


ツイスト式

ボールペンの種類と選び方

ボールペンの軸を回転させることでペン先を出したり引っ込めたりする機能です。片手での取り回しが困難ですが、機械音が生じないため静かに出し入れが可能です。


キャップ式

ボールペンの種類と選び方

付属のキャップを被せる方式です。シンプルで安価なためよく見かけるアイテムですが、キャップを無くしやすい、出し入れが面倒といったデメリットもあります。

 

まとめ

ボールペンは、書き味が滑らかで書いた文字も見やすく、保存状態も良好な筆記具として多くの種類が販売されています。業務の内容や状況によっては、スマートフォンが使用できないケースも少なくありません。社会人として常に1本は携行しておきたいアイテムがボールペンなのです。