塩ビ管継手の特長と接合方法
パイプとパイプを継ぎ合わせる塩化ビニール管継手です。

特長
集合住宅・戸建住宅・オフィスビル・工場など様々な建物の給水・排水・通気の配管ラインを支えるのに塩ビパイプが使われています。その様々な場面に使われる塩ビパイプを継げる専用継手です。
接合方法について
①管の切断と管差口の面取りを行います。
②受口長さをもとに、挿入長さの記入を行います。
TS接合の場合
受口標準長さ (単位mm)
受口標準長さ (単位mm)
呼び径 | 13 | 16 | 20 | 25 | 30 | 40 |
受口長さ | 26 | 30 | 35 | 40 | 44 | 55 |
DV接合の場合
受口標準長さ (単位mm)
受口標準長さ (単位mm)
呼び径 | 30 | 40 | 50 | 65 | 75 | 100 | 125 | 150 |
受口長さ | 18 | 22 | 25 | 35 | 40 | 50 | 65 | 80 |
③受口・差口の清浄処理をします。
④接着剤の塗布は管種にあった専用の接着剤をお使いください。
⑤管の挿入・保持をします。
標準保持時間は(呼び径50以下)30秒以上荷重してください。
簡単なパイプと継手の対応表
パイプ | 継手 | 用途 | 衝撃 | 外圧 |
---|---|---|---|---|
Hiパイプ | Hi-TS継手 | 主に給水ライン | 強い | 強い |
VPパイプ | TS継手 | 主に給水ライン | 弱い | 強い |
DV継手 | 主に排水ライン | 弱い | 強い | |
Vuパイプ | DV-Vu継手 | 主に排水ライン | 弱い | 弱い |
給水管用継手
- TS継手はVPパイプ(硬質塩化ビニール管)専用継手です。衝撃が加わりにくい配管ラインに幅広く使用されています。
-
Hi-TS継手はHiパイプ(耐衝撃性硬質塩化ビニール管)専用継手です。TS継手よりはるかに接着硬度・耐衝撃性が上回る高性能継手です。水圧のかかる配管ラインに適しています。接合方法は、どちらもTS接合で行われます。
※TS接合…主に給水ラインに使用される接続方法です。(水圧がかかっても抜けません)
排水管用継手
- DV継手はVPパイプ(硬質塩化ビニール管)専用継手です。排水用のため水圧のかかる配管ラインには適していません。建物内の汚水・雑排水・通気などに幅広く使用されています。
-
DV-Vu継手はVuパイプ(薄肉硬質塩化ビニール管)専用継手です。VPパイプより肉厚が薄く、その薄肉に合うように作られた継手です。主に戸建住宅の排水に使用されます。接合方法はどちらもDV接合で行われます。
※DV接合…主に排水ラインに使用される接続方法です。(水圧が加わると抜けます)
- 給水ラインか排水ラインかを確認してください。
- 接続するパイプの種類を確認してください。
- 呼び径(mm)を確認してください。
ココミテvol.2より転載