精製水の特長と使用例
水溶液中にイオン分子をほとんど含まない純水です。

特長
- 溶液として利用しても溶質の成分を損なうことなく溶解できます。
- イオン交換により精製された精製水(純水)です。
- 使用温度範囲は0〜100°Cです。
主な使用例
- 器具洗浄に
- 理化学機器の洗浄水・化学分析用水として使用されます。
- 水性塗料(インク)の希釈に
- 水性塗料の希釈用水・メッキ用水・電子産業用水・各種冷却用水として使用されます。
- 産業用バッテリーに
- バッテリー用補充液・スチーム用水として使用されます。
精製水とは
精製水とは、蒸留やろ過、イオン交換などの手法で精製された水です。無色無臭・無味無臭で、場合によっては紫外線などで殺菌されてます。製造業者によって不純物濃度などに独自の基準が設けられてます。
日本薬局方では、水は常水・精製水・殺菌精製水・注射用水に分類されており、精製水は科学実験の溶媒や、コンタクトレンズや医療用器具の洗浄など、雑菌が混入してもあまり影響がでない用途で使用されます。より条件の緩い用途のために(バッテリー液の補充、不凍液の希釈、一般的な器具の洗浄など)、各業者より「工業用精製水」が製造・販売されています。これらは各業者独自の基準により製造工程を簡素化しており、医療用には不適であるものの安価であり、そのため日本薬局方で定める精製水を特に「医療用精製水」などと呼び分けることがあります。
注意事項
- 使用される機器、希釈する溶剤によって要求基準が異なりますので使用書を確認してください。
- 精製水=蒸留水ではないので注意してください。
ココミテvol.2より転載